ぼっちゃんの父である二代目に、青山が淹れた珈琲をグローブをしていない右手で差し出す。二代目は「俺はウインナー珈琲っていうのは、ウインナーがぶちこんである珈琲だと思ってた」と話した。
やがて青山が組をやめ、二代目はぼっちゃんに「おまえあいつに何言った?青山が、これをおまえにってよ」「おまえはこれをもらって嬉しいか?」と問いかけ、ガーゼに包んだものを渡した。その後二代目は死に、ぼっちゃんは死んだ父の仏前に供えてある珈琲カップにそれを入れるという衝撃の回収。青山は最後にぼっちゃんとの約束を守っていた。
第1話の二杯目「死にたがり珈琲」。美咲(貫地谷しほり)を連れていったカレー屋で、青山は「心を閉ざして、何も感じないようにしてる方が楽なことってありますよね。疑問を感じ始めると、一気に溢れてしまうから」と思いつめたような表情を浮かべたシーンがあった。今思うと、ほるもん…ほるもん…と無心で仕事をし、たこと交わり疑問を感じ始め組をやめた青山の人生。この時、カレー屋の店主が美咲に「やめちゃえやめちゃえ、そんな仕事」というと、美咲は「どんな嫌でも怖くて辞められない」と語る。そのとき、青山が珈琲を供すのだが、手元のカットとなり、青山のグローブが画面に大きく映されていた。
繊細な心理描写と、緻密な構成。それを体現する役者の演技。その味わいは、深い。
「死にたがり珈琲」では、この後青山がガラムマサラを一振り。「ほんの少しの一振りで世界はガラッと変わるのかも」「生きてるっていいかもって思う」と美咲は前を向いた。これまでも青山の珈琲は人々の心を救ってきた。ぼっちゃんが寂しさを感じた夜、青山は「くらくらするほど甘くておいしい」コーヒー牛乳を淹れている。「お待たせしました。コーヒー牛乳です。」と差し出す姿は、たこ珈琲店主・青山のトーンに近いものがあった。
ほんの少しの違いで世界は変わる。ぼっちゃんの世界は…? 終わってしまう寂しさは高まるばかりだが、最終回、しっかりと心で受け止めたい。
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▼青山とたこの言葉を振り返ってみえるもの
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■『珈琲いかがでしょう』
最終話 5月24日(月) 23:06~23:55
©「珈琲いかがでしょう」製作委員会
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