中村倫也主演『珈琲いかがでしょう』何度も観返したくなる名シーン、繫がる過去に鳥肌

TV 公開日:2021/05/16 105
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「泣いた」「もの凄いものをみた気がする」「表情と目の演技が凄すぎて鳥肌たつ」「この先何度も見返したくなる神回」…第6話の余韻が残る中、中村倫也が主演を務めるドラマ『珈琲いかがでしょう』(テレビ東京系、毎週月曜よる11:06~)はいよいよ佳境。



青山(中村倫也)の前に、ついに“黒幕”とも言える三代目組長・ぼっちゃん(宮世琉弥)が登場し「ゴール一歩手前でふりだしに戻る♪」。ゾクッとするラストで第7話を待つこととなった。第6話は、何度観ても心揺さぶられ、同時に、これまでの回を振り返りたくなる回でもあった。まだ少し余韻にひたりながら、第7話を迎えたい。



第6話を観終えた後、もう一度最初から第6話を再生。毎話、小沢健二自身が切り出し編集しているというオープニングテーマ『エル・フエゴ(ザ・炎)』の歌詞と映像のリンクが1回目よりも一層心を揺さぶってくる。


血まみれで倒れた青山がヤクザたちに囲まれ「俺はただ、美味しい珈琲を淹れたい。それだけです。」と言ったシーン。このシーンは第4話「ファッション珈琲」のラストでも映されたが、その時「それだけです。」という丁寧な言葉遣いや、青山の涙ぐんだ瞳の美しさが気になっていた。それが、第6話でたこ(光石研)との交わりを知ることで合点がいく。より心に迫ってくる。


たこの珈琲を飲んで衝撃を受けた青山は、もう一度たこに会いに行く。


「珈琲淹れてくれよ。」
「なんだって?聞こえませんねぇ。」
「珈琲を…淹れてください。」
「はいよ。」

たこが青山の言葉を直させ、ぬくもりのある笑顔と声で受け入れる。それがたこの珈琲レッスンの入り口だった。青山がたこに「なんでそんなに(珈琲に)詳しいんだ?」と尋ねたとき、たこは「好きだから。それしかないでしょ。」と当たり前のように答えている。「好きだから」という理由は、どんな境遇であろうが、どんな仕事をしていようが、誰もが持ち得る理由だ。第5話でたこが言った「ゴミでも丁寧に磨けば大抵のものはなんとかなる」と共通する“広さ”がある。青山は「俺に珈琲を教えて…ください。お願いします。」と頭を下げた。


「ほるもん…ほるもん…」

第5話でそう呟きながら、“常軌を逸した真っ黒な目”で抵抗もしない人間をひたすら殴っていた青山。

でもそれは、「頭空っぽにして無心になんなきゃできねぇ」ことだった。それが、たことの時間の中で、心に光を宿していく。食べ物の味を感じ、幸せかどうか考え、生まれて初めて勉強をし、初めて他人に大切に思われながら。第6話で「ほるもん…ほるもん…」と殴る青山の目は、まるで違う。この対比は一目瞭然。「これホントにほるもんか…?」


今の自分に迷い、もう“無心”ではなくなっていた。


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