「もしもし、母さん?オレオレオレ」。オレオレ詐欺の練習をするヤクザ。そこに入ってくる、ぺい(磯村勇斗)。いきなりバイオレンスな香りがする2杯目『ファッション珈琲』。
「例のブツです、姉さん」
「誰にも見られなかっただろうねぇ」
ヤクザのくだりと同じBGMで暗がりのなか怪しい会話をするのは青山(中村倫也)とモタエ(光浦靖子)。「やだわ~青山くん変な事させないでよ~」「モタエさんノリいいですねぇ~」。カーテンを開ければ、平和な世界。遊び心いっぱいに、一気にダークから癒しへ。モタエが淹れる幻の珈琲豆をドリップする様子を背伸びしながら覗く青山。「猫の糞万歳ですね~」と並んで珈琲をすする二人。絵になるカフェの店内と絵にかいたように癒される二人。この作品、映像からもこだわりと癒しが存分に感じられる。
モタエが、開いている珈琲教室で感じていた生徒との違和感。
「珈琲なんてそっちのけで、この珈琲教室に通ってるってことで箔をつけたいだけなのよ」。「私なんて珈琲が好きな一ババァなのよ。ちゃんと見て」「甘噛みして生活を彩らないで」「勝手なイメージでアクセサリーに仕立てないで」。生徒たちのなかで、唯一ちゃんと珈琲を味わって飲んでいた垣根が抱いていた想いは…
「箔ですか。どこの世界でもあるんですねぇ、そういうの…」青山が物憂げにつぶやいて映されるのは、ヤクザにボコボコにされる金髪姿の青山。促されて「なんでだよぉ!!」と青山を殴るぺい。これまで各話ほんのわずかの登場シーンで強烈なインパクトを与えてきた磯村勇斗の演技力が光る“ぺい”。その目には涙。青山が意識朦朧としながらつぶやいたのは…
「美味しい珈琲を淹れたい。それだけです。」
垣根(夏帆)とモタエ、そして青山の想いは同じ。ものすごい振り幅で展開するストーリーの中心はやはり珈琲なのだ。その振り幅を一つの作品の中で魅力的に見せる役者の名演とこだわってつくられたドラマの深みに、毎話唸ってしまう。
鉢合わせしてしまった青山とぺいと垣根。
予告映像にはナイフを持ったぺいの姿やたこ(光石研)の姿、「珈琲に出会えたとき、世界が変わった気がしました」という青山のセリフも。隠された青山の過去がさらに明らかになりそうだ。



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