『天国と地獄』高橋一生が“7秒”で魅せた繊細な変化に心震える

TV 公開日:2021/02/24 125
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「よかった…誰も死ななくて」


歩道橋に書かれる数字と彩子<日高>が所有していた名簿から被害者の関係性を見抜き、久米宅へ張り込みをしていた日高<彩子>と八巻。明け方張り込み先の家から彩子<日高>が出てくるところを押さえ、彩子<日高>が殺人を犯したかに思われた。


「もぉ…こんなの限界。潮時だよ」

これ以上犠牲者が出ることに耐えられない日高<彩子>は、八巻に、もし久米が殺された場合「今晩起こったことを報告して捜査して」と頼む。


「でも、それじゃ…望月さんどうするんですか」と心配する八巻。

言葉に詰まりながらも、口を開きかけた瞬間…久米宅から久米本人が出てきて、殺人は行われていなかったことが判明。


次のシーン。アップで抜かれた高橋の表情はわずか7秒ほどで、みるみる目に涙がたまっていく。そして「よかった…よかった」と心からの安堵。


今作において、高橋はその演技力の高さで、魂が入れ替わった彩子という人物に「かわいすぎる」「女性を演じているのに違和感がない」と説得力を持たせ続けているのは周知だが、このシーンは、演技をしているというにはあまりにも自然すぎて、もはや高橋本人の地続きになっているのでは…と思わされるほどだ。


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次の言葉がさらに予想の上をいく。

「誰も死ななくて」


自分も一緒に闇落ちするかもしれない状況でこの言葉。思えば初回では、「手柄を上げてやる」だけに息巻いていた彩子。手柄のためなら「なんか起こんないかな~猟奇殺人とか連続殺人とか」 とまで言っていたのに。この一言で日高と入れ替わった意味に対する“変化”が読み取れる。


【次ページ】「森下脚本」の肝は高橋一生演じる日高<彩子>にあり?!

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