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ラブコメの概念を覆す『ウチカレ』 “まさかの展開”と“予想不可能”なストーリーが面白い

TV 公開日:2021/02/17 3
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以前、『ウチの娘は、彼氏が出来ない!! 』(日本テレビ、毎週水曜22時~)の展開が読めないから毎週ワクワクが止まらないという記事を執筆したが、第5話までの放送を経て第6話を待つ今、その先がわからなくてハラハラドキドキする展開にすっかり虜になってしまっている。


本ドラマは菅野美穂演じる恋愛小説家でシングルマザーの水無瀬碧と、浜辺美波演じる碧の娘で筋金入りのオタク・空の“エキサイティング・ラブストーリー”という風に紹介されている。

その母娘を取り巻くキャストとして、碧の方には幼なじみのゴンちゃん(沢村一樹)、碧の担当編集者の漱石(川上洋平)、そして出版社の編集長の小西(有田哲平)が。一方、空の方には大学の同級生で“チャラ男”の入野光(岡田健史)と、空が一目ぼれするイケメン整体師の渉(東啓介)が登場。母娘の彼氏候補!?と予想された男性キャストたちが物語を彩っている。



“エキサイティング・ラブストーリー”と謳われているからこそ、母は母で恋愛をし、娘は娘で恋愛をする…という一般的なラブコメストーリーなのかな…とドラマの放送がスタートする前は予想していたが、第5話まで視聴すると、「それはどうやら違うぞ…?」という感想が沸いてくる。



もちろん母娘の恋する描写も描かれているが、その恋模様は驚きの連続に。第1話・第2話では、整体師の渉に母娘で同じ人に恋に落ちる…!?という展開になるかと思いきや、母は娘の恋を純粋に応援。初デートに向けて、母・秘伝の恋愛マニュアルを空に伝授したり、デート当日一緒に着ていく服を選んだりとサポートに徹する。


そんな空は渉と初デートに向かうも、そこに現れた渉は“つけ鼻毛”を付けて登場するという誰もが予想していなかった展開に。そして母も母で幼なじみのゴンちゃんにするつもりでなかった告白をし、しかもあっさりフラれてしまい、まさか・まさか・まさかの連続が巻き起こった。


そして我々をミスリードに導いたもう一つの要因は、脚本家・北川悦吏子氏の存在だ。世に沢山のラブストーリーを送りだしてきた北川氏の脚本だからこそ、男女の大恋愛ラブストーリーに違いない…という先入観が我々視聴者を先が読めない面白さの沼にズブズブと引きずり込み、ようやく第6話の第2章突入の一報を聞いて「普通のラブコメじゃないぞ!」と気づかされるのであった。


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