『天国と地獄』高橋一生の“余白”に引き込まれる「知りたいからよ…」

TV 公開日:2021/02/07 64
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「日高陽斗という人間を知りたいからよ…」

正義感は強いが、慌てん坊で空回りの刑事・望月彩子(綾瀬はるか)と、頭脳明晰だがサイコパスでシリアルキラーの経営者・日高陽斗 (高橋一生)の魂が入れ替わってしまう、日曜劇場『天国と地獄~サイコな2人~』 。


先週放送された第3話では、またもやラスト5分に衝撃展開を迎えた。


【詳しくはコチラ】高橋一生の“ラスト5分”にまた泣かされる…想像を上回る展開にパニック


※<>内は入れ替わった後の人物名

その“5分間”、映し出されていたのはほとんど髙橋のアップの表情。日高<彩子>を演じる高橋の芝居は、言うまでもなく圧巻だった。しかし、それと同時に、物語の底知れぬ“恐怖と混乱”の沼に陥ったような、そんな感覚に襲われた。


なぜ高橋の芝居は、ここまで見ているこちらの“感情”が憑依してしまうのか…。


以前、『SWITCHインタビュー 達人達』(NHK)番組内で、演じることについて「なりえた自分になっていく」と「我を消してしまいたいところがある」と語っていた高橋。この相反している意味合いについて「人間の魂、本来の人格ってその状況とかそこに置かれている自分というもので、いくらでも変わってしまうくらい曖昧なものだと思っている」「そのくらい人間の自我は曖昧なものだと思っているから、相反しているものが自分の中では繋がっている」と説明。


続けて「曖昧なもの、人間の心みたいなものを扱うときって、一つの答えを言ってしまうことで、“正しいと悪い”を判断してしまうと…十人いたら十人が分かるものを作るって、それもある意味表現としては正しいのかもしれないが、ある“一方的さ”を感じる」「見ている人の心が加味されることで味付けが全く変わってしまうようなものをいつもやっていたい」とも。


「ああ、なるほど…」と頷くしかない。だから彼の芝居には、こちらが想像せずにはいられない“余白”があるのだ。


第4話の予告では、高橋演じる日高<彩子>が「日高陽斗という人間を知りたいからよ…」と言っていたが、もはやこのセリフは、観ている私たちがどんな解釈をし、どんな気持ちになるのか――そんなことを高橋から問われているかのようにさえ受け取れる。その答え合わせは今夜9時から放送の第4話で。


【次ページ】第4話あらすじ(場面カットも多数)を見たい方はこちら

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