『天国と地獄』高橋一生の“ラスト5分”にまた泣かされる…想像を上回る展開にパニック

TV 公開日:2021/02/02 111
この記事を
クリップ

またしても“ラスト5分”の出来事だった。

彩子<日高>から、1件の動画が日高<彩子>に届く。


鼻歌とともに「どうも~」「見えますかねぇ~?」

映し出されたのは彩子<日高>と逆さづりにされた“何者”か。


目の前の映像に日高<彩子>は、これから何が行われるか薄々感づいているのか…「現実にならないで」と聞こえてきそうな困惑の表情で画面を凝視。


バシッ。


衝撃。思わず前によろける。まるでファンファーレに1発頭に叩き込まれたかのように。無残な現実の幕開けだ。


バシッ。


2発目。大きく瞳が開く…。目の前の“コト”が本当に行われているのか疑いたくなる。


バシッ。バシッ。


夢ではないことを思い知らされる。殴られる音と連動するかのように嫌でもこの“現実”を叩き込まれる。開いていた口はふさがり、震えが止まらない。


殴っている彩子<日高>に重なる本来の日高(高橋)の姿。そして日高<彩子>の瞳孔は開ききり、悲痛の表情。このコントラストが、より残酷でどうしようもない絶望感を与えてくる。


「これでもう元に戻ろうが戻るまいがあなたも殺人犯」

「あなたは私で私はあなたです」

「どうかお忘れなく」


トドメ。瞬き一つしていなかった高橋が、崩れ落ち、一筋の涙とともに、今度は弱々しく何度も瞬きを繰り返す。このどうしようもない結末を受け入れられないかのように。


ここまでの約5分、日高<彩子>の胸中は、高橋一生のアップにされた表情のみで切り取られている。言葉もない。浅い息遣いが聞こえてくるだけだ。


瞳の強弱、まゆげに至る細部まで行き届いた表情の震えだけで、“困惑”“衝撃”“疑い”“認知”“痛み”、そのすべてを寸分の狂いもなくドストレートにぶつけてくる。


【次ページ】降参…脚本家森下佳子氏の底知れぬ“恐ろしさ”

2/3ページ

この記事の画像一覧 (全 61件)