『ボス恋』上白石萌音&菜々緒&玉森裕太「期待を裏切らない」初回のバランス

TV 公開日:2021/01/14 100
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おさまり良く。バランス良く。


上白石萌音が火曜ドラマ枠に帰還、昨年話題となったドラマ『恋つづ』スタッフ再集結で注目を集める『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』(TBS系、以下「ボス恋」)がついにスタートした。12日に放送された初回は、なかなかの情報量が詰め込まれたにも関わらず、テンポよく進み、視聴者からは「面白かった!!」「毎週楽しみなドラマができた」「期待を裏切らない」「キャラ完璧」と上々の反応。Twitterトレンドも席捲し、好スタートを切ったと言えよう。


連続ドラマの初回と言うと、設定や登場人物などを説明しながら、これから進んでいくストーリーの種をまいていく必要がある。このドラマは原作のないオリジナルストーリー。まだ誰も知らない物語に、視聴者を引き込んでいかなくてはならない。それをポップにわかりやすく、バランスを取りながら、そして予感を消化しながら展開していった初回だったのではないだろうか。(以下、一部ネタバレあり)



「普通、人並み、安定がいちばん」豚の貯金箱に100円玉をチャリン。上白石萌音が演じるのは、安定志向の鈴木奈未。


そんな100円玉が転がった先には、真っ赤なジャケットにサングラス姿、ハイヒールでカツカツと音を立てて歩く菜々緒様、いや奈未の鬼上司となる宝来麗子。


熊本から上京した奈未は、都会でベンチに座ろうとしても一歩間に合わず他人に先を越される。橋の上の3つ目のベンチで出逢ったのは、玉森裕太が演じるカーキのロングコートを着た子犬系イケメン・潤之介。


奈未が就職することになった編集部には、鬼編集長・宝来麗子のもと、多かれ少なかれ野心をもった意識の高い精鋭たちが集まっている。


もともと専門が違う中沢(間宮祥太朗)のファッション辞典は付箋だらけ、編集アシスタントの遥(久保田紗友)は「何が何でも食らいついていく」と必死だ。

そんな中、「休みは?予定立たないじゃないですか!」「私には無理だなぁ。そこまで頑張れない」「もうやめます」…夢もやりたいことも特にない平凡女子・奈未は、一歩間違えばヒロインとして嫌われかねない要素を持ち合わせているのだが、そこを女優・上白石萌音の自然な演技と愛らしさがうまくバランスを取っているように見える。


可愛いと好評のオープニング映像のように、成長してどんどん垢抜けていくところを見てみたい。


そんな奈未と徹底して対照的に描かれる麗子。


圧倒的な美しさでボス感を放つ菜々緒に対して、視聴者からは「見たかった菜々緒様」「やはりこういう役ハマる」と反響が。「あなたが喋っていいのは、私に質問されたときだけ」「understand?」と奈未に迫る圧を前にして、そりゃあ「Yes」としか言えない説得力。毒舌・冷徹な麗子からは、「雑用すらまともにできないあなたが、普通や人並みなんておこがましいんじゃない?」「なんの信念もない、衝動もない。人並みの根気すらないのねぇ」と突き刺さる言葉が放たれる。結果のためなら自分の土下座もいとわないデキる女は、ただ主人公をいたぶる嫌なヤツというわけではない。


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