「これから先はなんでもできると思う」と未来への展望を述べた俳優・神木隆之介。2020年、新型コロナウイルス感染拡大により、世界中が未曽有の危機に陥ったなか、神木がたどり着いた考え方。奇しくも2021年の始まり、神木はブサ猫になった!?
ブサ猫ふくまる=難易度は10段階の10
1月6日からスタートするドラマParavi『おじさまと猫』で、ペットショップで売れ残ったぶさいくな一匹の成猫の声を担当する神木。その猫は、店先に並ぶも、誰からも見向きもされず、いつしか愛されることを諦めてしまっていた。
そんななか、妻に先立たれ寂しさに押しつぶされそうになっていた世界的なピアニストの神田冬樹(草刈正雄)が、その猫に一目惚れし、家に連れ帰り“ふくまる”と名付け共同生活を始める。
これまでも、映画『千と千尋の神隠し』で小太りのネズミの声や、『ドラえもん のび太の恐竜』では恐竜の子供ピー助を演じるなど、人間以外の声の芝居を経験してきた神木だが「難しさで言えば10段階で10。本当に大変だった」と胸の内を明かす。
ふくまるの話す言葉の語尾は「にゃ」「にょ」など猫語が使われるという技術的なことはもちろんだが、漫画のPVを作成した際、ふくまるを演じたのが人気声優の釘宮理恵だったことも、神木の頭を悩ませた。
「僕らアニメ好きからすると、釘宮さんは“可愛い”の体現者なんです。そんな方がやられていた声を僕がやるというのも不安でした。性別も男ですからね。声のトーンをどうしたらいいのか……というところから方向性が決まるまではとても難しかったです」。
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