『MIU404』綾野剛&星野源、衝撃展開で心に届く“ステキ”な部分

TV 公開日:2020/09/04 78
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伊吹は二人を送り、志摩が留守番して桔梗を待つことに。志摩の手にはミトン。キッチンに立ち、機捜うどんを用意していた。「しみる~」。「あの伊吹でさえありえねえってぼやいてましたよ」「何なの?バカなの!?」。桔梗は志摩と言葉を交わしながら、「働いてんだよ、こっちは」「ゆたかの父親まで勝手に変えんな」悔しい心の内を吐露し涙した。ふと我に返り「食べなきゃ。冷めちゃう」と桔梗が言うと、「冷めてもうまいのが、機捜うどん」。志摩の声はどこまでも温かかった。


桔梗に志摩は「俺達警察は、弱い者を守りながら、どこまでも正しく、清廉潔白でいなくちゃならない」と話す。その時、伊吹はゆたかに「ルールは守んなきゃいけないっていつも志摩が言ってる」「正義ってすんげえ弱えのかもしんねえな~」とやさしい眼差しで語りかけていた。互いにいないところで存在を感じ、同じ思いを持つ。そしてやさしい二人。



そんな二人がキャッキャウフフする姿はいつまでも見ていたい。「一つ聞いていい?」桔梗と志摩のその後が気になってニヤニヤが止まらない伊吹。「キャッキャ ウフフ した、の?」酔っ払った可愛すぎる隊長は、志摩が不憫になるほど亡くなった旦那一筋だった。伊吹は思わず「お前、イケメンだよ。皆さん、ここにイケメン魔人がいます」とフォロー(?)。「うるせえよ!!」「ステキ」。二人の愛すべき掛け合いは最高で、回を追うごとにどんどんがっちりハマっていく。最後にはちゃんと、「死んだやつには勝てねえよ」と切なくて伏線となる言葉を視聴者の心にしっかり落とし、伊吹はその言葉を心に刻んで、メロンパン号を出発させた。綾野剛星野源が織りなす掛け合いは本当に心地よい。そして“本気スイッチ”とでもいうような緩急があるからこそ、ただ楽しいだけで終わらない。


他愛のない痴話喧嘩から本気のぶつかり合いまで“愛し合うようにケンカ”する伊吹と志摩。酔っ払い九ちゃん(岡田健史)と、九ちゃんを想う陣馬さん(橋本じゅん)の熱い言葉。いつも凛としている桔梗の人間らしい部分。ステキな部分を毎話たくさん見せられて、感情移入して…だからこそ、尊い感情が浮き彫りになり、逆に許せないものが見えてくる。真実が見えず、あるいは見ようともせずに拡散させてしまう世の中や、それを安全なところから操って人の人生をぶっ壊してしまう久住を許せないと感じる。


そして自分はどうなのかと、ふと立ち止まる。「#MIU404」とタグをつけて呟くことを一瞬ためらう。“ステキ”な部分が見えれば見えるほど、事件を通して伝えられるメッセージは視聴者の心に深く刺さり、怖さや問題意識も高まると言えるのではないだろうか。


最終回は15分拡大。これまでの事件で悲しい犯罪を犯した人物たちには、そこに至るやりきれない理由があった。そう考えると、久住にも何かあるのか…。いやいや、とにかく最終話を見届けよう。思う存分、届けてくれるはずだ。

【画像】最終話カット(全16枚)



■金曜ドラマ『MIU404』
毎週金曜よる10:00~10:54

(C)TBS


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※本記事は掲載時点の情報です。

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