やられた…『MIU404』を手掛ける脚本家・野木亜紀子氏の作品たち

TV 公開日:2020/08/31 22
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「やられた」
「どういうことだよ!!」

28日に放送されたドラマ『MIU404』(TBS系、毎週金曜よる10時~)第10話で、伊吹(綾野剛)や志摩(星野源)同様に心の中で叫んでしまった方も多いのでは?


画面にかじりついて観てしまうゾクゾクする展開に、あっと驚くラストのこれでもかという畳み掛け。ドラマの中でも現実でも「#MIU404」というハッシュタグがトレンドを駆け上がり、視聴者が「#MIU404」と呟くことを一瞬ためらってしまいかねない現実とのリンクまで。視聴者もやられた。そして唸った。「すごい!何この脚本」「野木さん凄い」「野木さんが本当に恐ろしい」…。


『MIU404』は、脚本家・野木亜紀子氏によるオリジナル作品。ここで改めて、野木氏が脚本を手掛けた作品をほんの一部だが紹介したい。



まずは言わずと知れたドラマ『アンナチュラル』。


不自然死究明研究所(UDIラボ)を舞台に、法医解剖医たちが謎や事件を解明していく作品。主人公の三澄ミコトを石原さとみが演じた。この作品は、脚本の野木氏だけではなく、プロデューサーも監督も『MIU404』と同じ。『MIU404』主題歌の「感電」同様に、米津玄師が手がけた主題歌「Lemon」が抜群のタイミングで流れる。二転三転する展開、テンポの良さ、そして圧巻の伏線回収。『MIU404』には、『アンナチュラル』のキャラクターも何度か登場しており、切っても切り離せない作品だ。


『アンナチュラル』は、人の死という重いテーマでありながらも、同僚たちと大爆笑したり、クスッと笑えるシーンも豊富。ポンポン進む会話は心地よい。『MIU404』でも伊吹と志摩を中心にとにかく会話劇が面白いが、ストーリーの重厚さとのバランスがまた絶妙。そして、登場するキャラクターそれぞれがとても魅力的。『アンナチュラル』では暗い過去を抱えながらも必死に生きる主人公のミコト(石原さとみ)だけでなく、出会いを求めて合コンに行く東海林(市川実日子)や、医者の父親との確執と闘う久部(窪田正孝)など、一人一人のストーリーが丁寧に描かれていく。


“ムズキュン”や恋ダンスが話題になった、ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』はそんなキャラクター一人一人の個性が際立っている作品。


みくり(新垣結衣)と平匡さん(星野源)はもちろんだが、風見さん(大谷亮平)や沼田さん(古田新太)、ゆりちゃん(石田ゆり子)の個性も光る。契約結婚という多様な結婚観に基づく作品だからこそ、登場人物それぞれの多様な価値観が作品の世界観を支えているとも言えよう。みくりと平匡さんが脳内で繰り広げる妄想シーンは、この作品の名物といっても過言ではない。お互いに「嫌われてないかな」などと妄想で一喜一憂するシーンは見どころで、ここでも随所に言葉の面白さや会話の楽しさを感じられる。


また、鈴木亮平が高校生役を演じたことでも話題となった映画「俺物語!!」も野木氏が脚本を担当した作品。


この作品は、作画:アルコ×原作:河原和音による同名少女漫画の実写化。猛男(鈴木亮平)は、困っている人がいると助けずにはいられない心優しい日本男児だが、体格が良く強面なため女の子には怖がられてしまうことも。大和(永野芽郁)が親友のことを好きだと勘違いし大和のために奔走する姿は、つい応援したくなる。そんなまっすぐさがたまらない。

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