『MIU404』綾野剛&星野源、ツラくても観たい二人の会話「鳥肌が立った…」

TV 公開日:2020/08/18 182
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第8話終了後、しばらく言葉を失った視聴者も多かったのではないだろうか。あまりにも大きな衝撃と重たい余韻。前半は確か、『アンナチュラル』とのコラボに湧いていたはずなのに…


綾野剛と星野源がW主演を務めるドラマ『MIU404』(TBS系、毎週金曜よる10時~)。14日に放送された第8話は、伊吹を演じる綾野剛が、「(伊吹にとって)心が砕けてしまう程の分岐点」と予告していたが、終わってみれば「衝撃が凄すぎた」「後半が強烈すぎて前半が断片的にしか思い出せない」「あまりにも辛かった」「涙が止まらない」と、想像以上に心えぐる回となった。


野木亜紀子氏の容赦ない脚本・ストーリー。それを表現する俳優陣の痺れる演技をたっぷりと堪能できる回でもあった第8話。怒涛のラストはもちろんのことだが、痺れたシーンを1つだけ挙げるとすれば、そのラストへ向かう分岐点のようなこのシーンを挙げたい。(以下、第8話ネタバレあり)


今回の事件は、山中で男性の変死体が見つかる。二度の前科があった被害男性の最初の事件を担当した刑事は、伊吹(綾野剛)の恩師・ガマさん(小日向文世)だった。


志摩(星野源)は伊吹の部屋へやってきた。ここからの6分40秒。スピーディーでシーンがどんどん切り替わる『MIU404』の中で、6分40秒というのは相当じっくり映されたシーンだろう。しかしここでの二人の演技は、その時間以上に見応えのあるものだった。


意外にもきれいで、しかしとても伊吹らしい部屋。妙にリアル。そしてオフ感漂う伊吹。結末を知ってから観ると、スマホでロザリオの写真を眺めている時点で、伊吹の精神状態は平常ではなかったのかもしれない。そこへ、志摩が初めて電話をかけてきて自分の部屋にやってくる。休みの日は会わないはずの志摩が、だ。


いつものようにおちゃらけた様子の伊吹だが、「へっ」「ハハッ」と笑いながら明るくしゃべる様子は、どこか違和感が。ハムちゃん(黒川智花)とガマさんと3人で楽しく暮らせたらいいと話す伊吹に、志摩は保護者のような表情で、「伊吹、お前さ~。いいやつだな」。声もやさしい。とっさに伊吹は「ドッキリ?」と後ろの外を見ながら隠しカメラを探すような仕草をするが、一瞬泣きそうになるのを誤魔化したようにも見える。



伊吹は腐っていた学生時代の話をし、「ガマさんがいなきゃ~志摩に逮捕されてたな~ヘヘヘヘヘッ。」とまた最後は茶化す。その時志摩は、表情と肩で伊吹の笑いに寄り添った。しかしここで、「おい なんだよ、志摩ちゃん」。伊吹の目から笑いは消えていた。「志摩ちゃん」と言ったその瞬間から、ゾクっとするほど一変。「何か言いてえことあんだろ?」。まっすぐ見つめる目には覚悟のようなものも感じられる。


ここで志摩は珍しく「う~野生の勘」とふっと力を抜く。そして“伊吹の勘”について話し始めた。「(伊吹の)勘が働かないときは、いっつも感情がフタをしてるとき」。思い出されるのは第2話。人は信じたいものを信じる。伊吹は、犯人の加々見を無実だと信じたかったが、結末は違った。志摩は少しずつ伊吹の気持ちに近づいていく。伊吹の身体能力を認めたうえで、人より多くの情報が脳に入っても思考力と語彙力が足りないせいでバカみたいな物言いになる、と説明。この部分、志摩が刈谷刑事に言った「(伊吹は)バカですが、バカではありません」という言葉を説明しているようでもある。

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