401も、たまらない。
ドラマ『MIU404』(TBS系、毎週金曜よる10時~)は、警視庁“機動捜査隊”(通称:機捜)の刑事である伊吹(綾野剛)と志摩(星野源)がバディを組み、事件解決に奔走。『アンナチュラル』『逃げ恥』の脚本家・野木亜紀子が手掛ける痺れるストーリーは、思わず息をするのも忘れるほどスピーディーに展開する。その中には、心に刺さるセリフやグッとくる言葉がたくさん散りばめられている。
伊吹と志摩が所属する“4機捜”には、2人の他にもう一つのバディがいる。401号車に乗るベテラン・陣馬(橋本じゅん)と新米・九重(岡田健史)だ。
31日に放送された第6話では、この歳の離れた陣馬&九重コンビのシーンの中で、「グッときた」「今日一番泣いた」と視聴者の胸を熱くしたシーンがある。(以下、ネタバレあり)
班長の陣馬(橋本じゅん)は、4機捜のお父さん的存在。
特技は“顔面配備”だが、飲みの席で「俺が時代遅れのおやじだってバカにしやがって。あ~ん…」と顔をくしゃくしゃにして泣いちゃう可愛いおやじは愛嬌たっぷりだ。頑張って昇った階段をすぐに降りるよう言われ、「なんでだぁ~!」と嘆く姿には思わず笑ってしまう。
一方、父親が警察庁刑事局長で自身もキャリアの九重(岡田健史)は、どこか上から目線で表情も硬いイメージがあったが、伊吹(綾野剛)に「九ちゃん」と呼ばれ、回を重ねるごとに可愛らしい一面をのぞかせている。
第6話で明らかになった志摩(星野源)の過去。不審な死を遂げた志摩のかつての相棒・香坂(村上虹郎)は、自分の過ちや苦しみを先輩の志摩に言えなかった。
「俺が香坂刑事だったら…志摩さんに言えたかなぁ?自分が使えないやつだって…認めるのは怖いですよ」。九重(岡田健史)が漏らした本音に、陣馬の愛情深い喝が飛んできた。
「間違えも失敗も言えるようになれ!」
九重の腕をつかみ強い口調で言った後、「バーンって開けっぴろげによ。最初から裸だったら、何だってできるよ!」。すべてを受け止めてくれるあったかい表情で、そう伝えた。
この言葉は、画面を通して視聴者の心にも刺さり、「今の言葉胸にきた」「あったかい言葉がたまらん」「陣馬さんの台詞に涙出た」と反響を呼んだ。