『ハケンの品格』13年越し大泉洋の葛藤に「くるくるパーマも心境の変化が…」

TV 公開日:2020/07/29 8
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東海林らが勤務する食品会社S&Fは、AIを導入することで会社の無駄を見直し、徹底的なコストカットをしていくことになった。AIは、人間の手で入力された情報に基づき、完璧な計算で結果を示す。隅田フーズが作る「まごころ弁当」の木製容器も、一枚一枚手作業で収穫した仕切りの笹も、AIから見れば無駄でしかない。人が利益率のみを求めれば、そのための最適解を出すだけだ。


結果的にS&Fはコストのかかる隅田フーズとの契約を打ち切り、無駄をなくすことに成功したわけだが、隅田フーズが作る「まごころ弁当」に惹かれた大手との取引のチャンスを逃すことになるのだった。


AI=人工知能の進化はすさまじく、人々の生活を豊かに、便利に、楽しくしている。S&Fのようなコストカットの分析や、人にぶつかりそうになれば自動で止まる自動車、自動で適切な水量や洗い時間を決めてくれる洗濯機。生活用品をスマートスピーカーで注文することもできるし、チェスや囲碁でプロを打ち負かすこともできる。


機械学習によってAIは自ら学びを深め進化していくが、現時点ではまだできないこともある。俳句や詩を作るAIも存在しているとはいうが、人の心の機微や言葉のニュアンスを読み解くのはまだ難しいようだ。隅田フーズが作る「まごころ弁当」の数字上の無駄は見抜けても、木製容器の風合いや笹の葉のぬくもりは機械には感じられない。


ただし、この責任をAIに押し付けることはできない。飼い犬のトラブルは飼い主が責任を負うように、AIの責任はそれを使う人間側にあるのだ。


S&Fの上層部もおよそ機械のようである。直接人と交わらず、出てくる数字のみを見て切る・切らないだのを判断しているという点では、AIとやっていることは変わらないのかもしれない。むしろ正確さを欠くという意味で、極論AI以下ともいえる。

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