先週の第2話のラスト。多部未華子演じるメイの家に再度掃除にやってきた家政夫・ナギサさん(大森南朋)は、倒れそうになったメイを抱きかかえると、そこにメイの母親・美登里(草刈民代)がやってきたところで終了したが、果たして第3話は……。
本作は、電子書籍サイト「コミックシーモア」で連載中の四ツ原フリコの「家政夫のナギサさん」を実写ドラマ化。製薬会社で働く28歳の独身キャリアウーマンの相原メイ(多部未華子)は、仕事は誰よりもできるが、家事はからきし苦手で家は散かり放題という女性。そんな彼女の家にある日、家事全般をパーフェクトにこなすスーパー家政夫・鴫野ナギサ(大森南朋)がやってくるという話だ(以下第3話ネタバレあり)。
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ナギサさんとの関係を美登里から訝しがられた困り顔のメイ。「なに、このおじさんは!」と面と向かって美登里から暴言に近い言葉を浴びせられると、すでにお約束になっているナギサさんの“可愛らしい苦笑い”が序盤から炸裂。
どうしても美登里に、家政夫をお願いしていることがバレたくなかったメイだが、ナギサさんは自身が家政夫であることや、美登里の娘の唯(趣里)と同じ会社で働いていることを告げる。すると、本作のテーマの一つとなっている「やればできる」という呪いの呪文へと話が展開する。
第3話のテーマは、二人の“母親”の対比。
美登里はメイに「いまからでも遅くない。やればできる。家政夫さん雇っているなんて人には言えないでしょ」とさらにダメ押しして呪文をかけるのだ。ただですら手を抜くことなく仕事を一生懸命頑張っているメイ。そこに「やればできる」と過剰な期待をかけ「うちの娘、あまり甘やかさないでくださいね」とナギサさんにも告げる魔王のような美登里の言葉。
メイはナギサさんの好意に感謝しつつも「このままではダメだと思う。仕事が忙しいからって、人に甘えてはいけないなって。結婚も考えると、家事だっていつか克服しないと」と頑張る宣言。そんなメイにナギサさんは「そんなに一人で頑張らなくてもいいと思います」と助言し、メイの体を心配すると、メイは「本当にお母さんみたいだな」とナギサさんの母性に惹かれていく。
しかし、美登里の“呪いの呪文”の威力はすごく、メイは「決めた、今日から私は生まれ変わる」と心に誓ってしまう。ここからのメイの行動は、視聴者にとってもかなりつらいものとなる。仕事に家事、人間関係とフルスロットルでこなし、バタバタになりつつも「ダメダメ、へこたれるなメイ、私はできる、できる子」と自身でも呪いをかけてしまうのだ。