『私の家政夫ナギサさん』多部未華子(メイ)を取り巻く“3人の男性”との今後は…

TV 公開日:2020/07/15 26
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先週放送された第1話の平均視聴率(世帯)が14.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地)という好発進だった連続ドラマ『私の家政夫ナギサさん』(TBS系、火曜よる10時~)の第2話が7月14日に放送された。


本作は、電子書籍サイト「コミックシーモア」で連載中の四ツ原フリコの「家政夫のナギサさん」を実写ドラマ化。製薬会社で働く28歳の独身キャリアウーマンの相原メイ(多部未華子)は、仕事は誰よりもできるが、家事はからきし苦手で家は散かり放題という女性。そんな彼女の家にある日、家事全般をパーフェクトにこなすスーパー家政夫・鴫野ナギサ(大森南朋)がやってくるという話だ。


「お母さんになりたい」という小さいころの夢を、実の母親から全否定されたことにより、キャリアウーマンの道を進むことになったメイ。彼女の社会での活躍ぶりが生き生きと表現される一方で、家事全般がまるでダメという二面性が描かれた。しかも、上司から期待され、意気揚々と臨んだ仕事で、自身の甘さを指摘され落ち込んでしまうという心の弱さも見せた。


そんな落ち込んだメイを優しく包み込んだのが、初対面では「おじさん」と印象が悪かった、スーパー家政夫のナギサさん。悩みを打ち明け、彼の“母性”に、ほんの少しだけ心をゆるしたメイだったが、起きると目の前に笑顔のナギサさんが……。さらに、ナギサさんがいるところに実母(草刈民代)がやってくるという展開で終了した前回。(以下第2話ネタバレあり)


▼第一話振り返りはコチラ


第2話は、メイの周囲を取り巻く3人の男性の存在から物語を考察してみたい。


まずは新入社員として教育係を任された眞栄田郷敦演じる瀬川。前回は入社早々「この仕事向いていないのかな」と弱音を吐くなど、あまり見どころがないキャラクターだったが、肥後すこやかクリニックの営業でライバル・アーノルド製薬のMR田所(瀬戸康史)に契約を持っていかれたことに対する反省として、敵を知ること、そしてインターネットを使った講演会によって自社の薬をPRすることを提案するなど、あっという間に相棒とまではいかないが、メイの足を引っ張るダメキャラから脱却した。


さらに田所の立ち振る舞いに心酔しているようで、メイの前で「田所さんは人間ができている」と絶賛。すかさずメイが「私ができていないみたいじゃない!」と鋭い突っ込みを入れる場面があるなど、今後の二人のコンビに期待が持てるような成長だった。新人の瀬川がしっかりと発言し、先輩もそれに耳を傾けるなど、天保山製薬のメンバーたちの雰囲気がとてもいいことも、本作の鑑賞後感の良さにつながっているのだろう。『逃げるは恥だが役に立つ』の3Iシステムソリューションのような温かさを感じる。


続いて第2話で大きな存在感を示したのが瀬戸康史演じる田所だ。田所がスーツ姿で登場したときからインターネット上では「格好いい!」の声が飛び交っていたが、見た目だけではなく、心も二枚目であることが強調されるシーンが多数あった。



【写真】第2話場面カット(全10枚)


予告編にあった合コンのシーンはあっさりと終わったが、帰宅方向が一緒の二人はバーで飲みなおすことに。メイは田所に対してライバル意識をむき出しにしているが、田所は、昔はそういう気持ちがあったことを受け入れつつも「どこの薬を使うかは先生が決めること。横同士で争っていることが小さいと思う」と大局的に物事を見る。そんな田所に「私は絶対負けないんで!」と力むメイ。それでも田所は「元気そうで良かったです」と平和的に笑顔を見せる。


さらにメイが肥後すこやかクリニックに薬を下ろすことを承認された際、もとから納品していたアーノルド製薬の田所が快諾したことも、彼の患者を第一に考えるという仕事の流儀が垣間見える瞬間だった。現状、メイにとってはこうした田所の器の大きさは、自身のコンプレックスを強調させる存在となっているため、心地良い存在ではないが、逆に言えば彼を鏡とすることで自分を顧みることができるという意味では、非常に大きな存在になっていく可能性がある。一方で、あまりにもキレイすぎる展開に、もしかして……と破綻を期待してしまうキャラクターなのかもしれないという思いも抱かせてくれる存在だ。

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