『ハケンの品格』杉野遥亮“井手”はイージーモード?憎めなさの塩梅が絶妙

TV 公開日:2020/07/09 11
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篠原涼子演じる“伝説のスーパーハケン”大前春子が13年ぶりに復活する日本テレビ系ドラマ『ハケンの品格』第4話が8日に放送された(以下第4話ネタバレあり)。



春子のハケン先である食品会社S&Fの新入社員・井手(杉野遥亮)。彼は同社の最重要取引先であるテイスト・オブ・ライフの御曹司。いわゆるコネ入社である。


井手との関係を悪くしたくない部長の宇野(塚地武雅)が強く出られないのをいいことに、やる気ゼロで身勝手な井手は、会社に家庭ゴミを持ち込む始末。それを見過ごせない春子に説教されると「一人暮らしを始めたばかりでゴミの捨て方がわからなかった」「下手に捨てると近所の人に怒られそう」とぼやくのだった。


井手への公開説教に一同はスカッと...したかと思いきや、S&Fの社員にとって井手は「なにかあればこっちのクビが飛ぶレベル」。宇野は「新入社員の教育は我々社員の役目。アンタは関係ないんだから今後一切口出しするな!」と言い放つ。


一方、井手と同じ新入社員の三田(中村海人)は、派遣社員の“同一労働・同一賃金”について「社員とハケンがまったく同じ待遇になったら正社員オワコンじゃん。就活とか色々苦労して社員になる意味なくない?」と社員としてのモチベーションが低下気味。その後も、仕事への情熱を持てない井手と三田は業務外のおしゃべりに夢中である。



“同一労働・同一賃金”に希望を持っていたものの、実際には低賃金でこき使われる毎日を送るハケン・小夏(山本舞香)は、自分たちハケンを人生“ハードモード”、新入社員を“イージーモード”と呼ぶ。


はたして、新入社員は“イージーモード”なのだろうか。


学生を終え社会人として一歩踏み出すそのとき、自分の理想通りの会社に入れる人間は一体どれほどいるだろう。


今話で「S&Fの最重要取引先の創業者の三男坊」と明かされた井手も、自らの希望を通すことは難しかったのかもしれない。事実、先週の放送回でも1ヶ月で会社と自分が合っていないことを悟り、「YouTuberとして成功したい」と語る一幕があった。



この展望を井手が本気で言っているのかどうかは定かでない。しかしいずれにせよ、井手も好きで“イージーモード”をやっているわけではないのだ。


井手を悩ませる出来事のひとつとして、宇野の「飲みニケーション」がある。仕事終わりにお酒を“飲み”ながら“コミュニケーション”を取ろうという前向きな言葉だが、プライベートの時間に仕事が侵食されるとして、あまりよく思わない若者も多い。近年では“アルハラ(アルコール・ハラスメント)”としてトラブルの原因にもなることさえある。


ネット上でも「強制飲みニケーションはマジでクソ」「飲みニケーションほど無駄な時間は無い」「飲みニケーションのタチの悪いところは、上司側の人間は自分が良い事してると信じて疑ってない事」などと「飲みニケーション」反対派の声は多い。宇野が良かれと思い時間を割けば割くほど、井手との距離は広がり、モチベーションを低下させ、あげく「『飲み会が嫌』って退職理由になる?」とまで言わせてしまう。なんとも不毛な話だ。


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