『ハケンの品格』副業でYouTuber、SNSの炎上…杉野遥亮演じる井手はあるある?

TV 公開日:2020/07/02 25
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里中(小泉孝太郎)は、評判の良かった牟田のカレーを再現することで、炎上騒ぎを収めようと計画。春子にカレーの味を再現するよう“業務命令”を通達する。


春子を「たかがハケン」と見下さず、実力を尊重する里中の姿勢は、同作の救いどころとも言えるが、「困ったら大前さん」というのび太とドラえもん的関係性には、視聴者から「里中主任の強引なお願いは違和感」「里中さんを見てるとイライラする」「大前さんばっかり頼ってないで、自分でやればいいのでは」と言う声も見受けられた。「無理です」と断る春子に「業務命令です」と強引に頼み込む点も、少々行き過ぎているようにも思える...。


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ところで、あと一歩のところで味を再現できない春子は、偶然再会した牟田からカレーの作り方を教わることで、ついにあの味を再現。牟田のカレーは、3時間半ものあいだ玉ねぎを炒めた、こだわりの一品だったのだ。


薄給にも文句ひとつ言わずに20年以上、求められる仕事以上にこだわったカレーを作り続けてきた牟田。毎朝4時に起きて安い食材を仕入れ、玉ねぎを炒めるため早くに出勤していた姿勢は、1秒たりとも残業しないかわりに完璧な仕事をこなす春子と、違うようでどこか似ている。


牟田がバイトテロを疑われた、冷凍庫に頭を突っ込んでいたという事実も、バイトをクビになる最後の日に長く務めてきた職場をキレイにしようと、冷凍庫の霜を取っていた様子が写ってしまっただけだった。



両者に共通するのは、仕事に妥協をしないという点。全力で仕事に取り組む牟田は薄給でこきつかわれ続け、時間内に完璧な仕事をする春子も、残業をしないポリシーに対して陰口を叩かれたり、仕事ができることに過剰な期待を寄せられ、余計な仕事まで頼まれたりする。その反面、1ヶ月で会社を見限った新入社員・井手や、将来に不安を覚える社員たちは、本来情熱を注ぐべきS&Fの業務から目をそらし、副業にうつつをぬかしている。


日本の社会は、真面目な人が損をする“やりがい搾取”の構図が出来上がってしまっていることが多々ある。働くことの価値観は人それぞれだが、「お金」と「やりがい」のバランスがとれていないときに、人は疲弊していくのではないだろうか。


牟田の頑張りを聞いた社長の宮部(伊東四朗)が「単なるバイトがどうしてそんなことをする?」と疑問を投げかけると、春子は答える。


「バイトが自分の仕事場を愛しちゃいけませんか。社員の喜ぶ顔を見るために、毎朝気持ちを込めて安くておいしいカレーを作る。そういう立派な仕事をする人が、もっと報われるべきです」。


社長・社員・ハケン・バイトと立場は違うが、職場を愛する人間こそが最高の仕事をできるのは間違いないだろう。終身雇用が絶対正義とは言えない現代社会。リスク回避のための副業も当たり前という時代が到来しつつあるが、いずれにおいても人々が仕事に愛情を持ち、かつ報われる社会であることを願うばかりだ。


エンディングで、個人でカレーの屋台を出していた牟田は、S&Fからバイト料をアップするからまた働かないかと誘われたというが、断ったそう。「またあっちの都合でクビになるのごめんだから」。SNSの炎上同様、一度失った信頼は一筋縄では取り戻せないのだ。


▼1~2話をおさらい


『ハケンの品格』

2020年4月期日本テレビ水曜22時~23時

<出演者>    篠原涼子 小泉孝太郎 勝地涼 杉野遥亮 吉谷彩子 山本舞香 

中村海人(Travis Japan/ジャニーズJr.) 上地雄輔 塚地武雅(ドランクドラゴン) 

大泉洋(特別出演) 伊東四朗


©日本テレビ

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※本記事は掲載時点の情報です。

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