『ハケンの品格』仕事の“やりがい”とは?「明日からやめなさい」春子の言葉が心に刺さる

TV 公開日:2020/06/25 13
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篠原涼子演じる“伝説のスーパーハケン”大前春子が13年ぶりに復活する日本テレビ系ドラマ『ハケンの品格』第2話が24日に放送された。第1話では、特Sランクにパワーアップした春子の口癖「〜ですが、なにか?」に懐かしさを覚えるとともに、派遣社員に対するセクハラ問題をチェーンソーでドアをぶち破って解決するという痛快な展開が視聴者をスカッとさせてくれた。


以下第2話ネタバレあり。


第2話で焦点が当てられたのは、派遣社員と正社員の格差と、仕事をする上での責任の所在である。春子と千葉小夏(山本舞香)・福岡亜紀(吉谷彩子)の派遣先である食品会社・S&Fでは、老舗蕎麦屋とのコラボ企画を考えることになる。新米派遣社員である小夏は、自分も企画案を出そうと意気込み心踊らせるが、派遣は企画案などは出さないのだという現実を突きつけられ、「派遣の仕事ってどうでもいい仕事なんですか?なにかやりがいはあるんでしょうか」と春子に問いかける。しかし、春子はなにも答えない。


派遣のやりがいとはなんだろうか。劇中では「派遣は我が社にとって部外者」「社員は同じ船に乗る家族」と厳しい表現をしているが、会社側から見れば、長期的に働くことになる正社員に責任ある仕事を任せるのは当然ともいえる。


もともとS&Fへの入社を希望していた小夏は、正社員と働き方を区別されることに悔しさもあるのだろう。一方、ベテラン派遣である春子は、派遣社員のメリットもデメリットも理解したうえで“スーパーハケン”を続けているのだ。


第1話の冒頭でも言われていたとおり、現代において終身雇用は当たり前とは言えず、正社員が絶対正義ではない。正社員には正社員の、派遣社員には派遣社員の役割があり、やりがいはそれぞれの役割のなかで見つけなくてはならないのではないだろうか。



その後、主任の浅野務(勝地涼)を助けるという名目で、小夏が発案した企画が蕎麦屋の目に止まるのだが、提出した企画書のミスが発覚。浅野が責められているところに、小夏は自分のミスだと割って入る。本来であれば出る幕ではないが、この空気の読めなさも社会人経験の浅い小夏のキャラクターが反映されている。



「うちの会社の~」と説明する小夏に部長の宇野一平(塚地武雅)は怒り「正式な場で我が社・弊社と言っていいのは社員だけ。会社の考えや社を代表してなにかを言い切れるのは社員だけなんだよ」とまくしたてる。嫌な上司だが、内容はそこまでズレていない。派遣社員が所属しているのはあくまで人材派遣会社であって、派遣先の社員ではないのだ。

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