豊川悦司&常盤貴子『愛していると言ってくれ』心震える美しさと切なさ再び

TV 公開日:2020/05/31 19
この記事を
クリップ

美しく切ない名作が25年ぶりに帰ってくる。


1995年7月期に金曜ドラマ枠で放送された『愛していると言ってくれ』(TBS系)が、2020年特別版として5月31日(日)から、一部地域を除き、4週連続で全4回にわたり放送される。


聴覚障害のある画家・榊晃次(豊川悦司)と女優の卵・水野紘子(常盤貴子)の切ない恋を描く本作は当時大ヒット。平均視聴率21.3%、最終話で最高視聴率28.1%を記録した(※ビデオリサーチ調べ・関東地区)。このドラマがきっかけで、手話に興味を持ったという人も多いだろう。そして主題歌は、DREAMS COME TRUEの『LOVE LOVE LOVE』。言わずと知れたドリカムの名曲は、ドラマとともに時代を彩った。


新型コロナウィルスの感染拡大の影響でドラマの再放送が増えている中で、“再放送して欲しいドラマ”に挙げる声も多く、特別編の放送が発表されると、「再放送胸熱すぎる」「見たくて見たくてたまらなかった」と歓喜の声が上がった。


ラブストーリーの名手・北川悦吏子が脚本を手掛けた本作は、とにかく美しく切ない。


「トヨエツ演じる榊 晃次がもう頭抱えるくらいかっこいい」「麗しさがえげつない」などと、色気を纏った豊川悦司の美しさに、まずは吸い込まれる。ゆるっとした白シャツでタバコをふかす大人の魅力。影のある切ない目と、ふと浮かべる優しい笑顔。モノローグはあるにせよ、会話として声を発することはほぼないが、痛いほどに感情が伝わってくる。


「ばっかり考えちゃうの」。常盤貴子が演じた紘子は、恋心を友達(鈴木蘭々)にそう打ち明けるのだが、その言葉がとても似合う。純粋でまっすぐ。運命的に出会った耳の聞こえない晃次に恋をし、手話を覚え、必死に思いを伝えようとする。くるくる変わる表情の中に時折見せる切ない表情がまた美しいもの。裸体の二人が水辺にいるオープニング映像は衝撃的だが、絵画のような美しさだ。


そんな絵になる二人が紡ぐ印象的で美しい言葉の数々。何度聞いてもドキドキするセリフや、「このセリフあったなぁ」と心に刻まれているセリフがいくつもあることだろう。


セリフだけではない。


リンゴの木の下での出会いのシーン、駅のホームでのシーン、海辺でのキスシーンなど、印象的なシーンは数えきれない。また、足元や手元など象徴的なカットが挟まれ、手や足の指先からもその繊細な心情が伝えられる。雑踏の音や生活音なども繊細に作りこまれている。

1/2ページ

この記事の画像一覧 (全 4件)