中村倫也&小芝風花、黒バックで成立させた圧巻の“芝居”「すごいものを見た」

TV 公開日:2020/05/19 68
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「朗読ではなく芝居を」

中村倫也が主演を務める日曜ドラマ『美食探偵 明智五郎』第6話が17日放送され、コロナウィルス感染対策として、“密接”を避け、当初の予定とは異なる方法で撮影されたシーンに、「ちゃんと成り立ってるの凄い」「余計に際立ってる」「素敵な演出」「すごいものを見た」と多くの反響の声が上がっている。


本作は、超美食家の私立探偵・明智五郎(中村倫也)が、「食」が動機となる殺人事件を「食」を通じて解決していく。小池栄子演じる平凡な主婦が、世の中を震撼させる殺人鬼・マグダラのマリアへと変貌を遂げたが、そのきっかけは、明智五郎その人。二人は探偵と殺人鬼という対立関係でありながら男女として禁断の愛で惹かれ合う。


弁当屋を営む小林苺(小芝風花)は、いつも明智に助手として駆り出され翻弄されながらも、第5話で明智に「君のことも僕が守る」と言われ恋心に火が付いた。しかし、マリアからは「いつかあなたを明智五郎の目の前で、殺す。それが嫌なら、彼と私の前から消えて」と、恐ろしい忠告を受けている。


明智にとってマリア(小池栄子)は「特別な存在」。事件の真相を追いながら、その先にいるマリアを追い続けている。第6話終盤では、明智に対する苺とマリアが対照的に描かれ、そのラストに黒背景の明智と苺のシーンが放送された。(以下、一部ネタバレあり)


マリア・ファミリーとは別の明智(中村倫也)の命を狙う犯人によって、小屋の中で一人縛られ火を放たれた明智。駆けつけた苺(小芝風花)は、死ぬのが怖くて足がすくみ助けに行くことができない。そこへマリア(小池栄子)が現れ、「私は、愛する人の為になら、迷わず命を捧げるわ」と迷わず火の中へ。炎の中で明智は、マリアに「こんな美学のない事件を一瞬でも君が企てたと疑ってしまった」と謝り、二人は視聴者も思わず見惚れる美しいキスを交わした。


そんな光景を目の当たりにし涙する苺。その後ろ姿はつらく切ないものだった。


明智を助けたマリアは、苺に無情な言葉を浴びせる。「愛する人の命よりも、自分の命の方が大切。そんなのよくある話だから。今のあなたのように」。明智の頬に触れた手つきと同じようにして、苺の頬に手をやり去っていった。宇多田ヒカルの『Time』は、いつにもまして切ない響きを与えた。この後、犯人にはマリア・ファミリーによる容赦のないお仕置き。「愛ってそういうものでしょ?」愛する人との未来を守る為なら手段を選ばない、マリアの歪んだ愛情は恐ろしいほどゆるぎない。


ここで無音になり黒バックのシーンへ。距離をとり椅子に座った明智と苺の2人にそれぞれスポットライトがあたる。マリアには「全然敵わない」。かなわない思いを涙ながらに語る苺に、明智は「美味しい料理を作れる人間には、常にそばにいてほしい」となんとも罪なセリフ。「もういや…」と涙が溢れる苺を見て、明智は組んでいた足を下したのだが、歩み寄ることはできなかった。

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