『凪のお暇』高橋一生の怪演&中村倫也の“反則”…刺激的で優しい世界再び

TV 公開日:2020/05/16 67
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慎二やべぇ。ゴンもやべぇ。


ドラマ『凪のお暇』本放送当時、番組公式Twitterでは、投稿に「#慎二やべぇ」「#ゴンもやべぇ」というハッシュタグがよく添えられていた。「やべぇ」は、ある意味便利な言葉。驚いても、危機に面しても、感動しても使える。改めて考えてみると、高橋一生が演じる慎二と、中村倫也が演じるゴン、そしてドラマ『凪のお暇』に、「やべぇ」は本当にピッタリの言葉かもしれない。


TBSで2019年7月期に放送された金曜ドラマ『凪のお暇』(なぎのおいとま)。コナリミサト原作の同名漫画を実写化した本作。主演の黒木華はふわふわのパーマ姿で、場の空気を読みすぎて過呼吸で倒れてしまう主人公・大島凪(おおしま・なぎ)をキュートに演じた。また“愛すべきクズ”凪の元カレ・我聞慎二(がもん・しんじ)を高橋一生が好演。そして人生をリセットした凪のアパートの隣人で“人たらし”な男・安良城ゴン(あらしろ・ごん)を中村倫也が愛嬌と色気たっぷりに演じた。


本日16日(土)14時からは、『凪のお暇 #お家でイッキ見SP』1日目(1~3話)が放送される。再放送を前に、ドラマ『凪のお暇』の“やべぇ”魅力を少し紹介。


まずは黒木華が演じる凪。


唯一の趣味は節約で、幸せを感じる工夫がうまい凪は、熟れて種が赤くなったゴーヤを「幸せの黄色いラッキーゴーヤ」と感動したり、拾ってきた扇風機をひまわり色に塗って再生させたり、竹を切ってきて部屋で流しそうめんをしたり…素朴でちょっと独特。「自分の気持ちを素直に言う」「嫌なことは断る」という小さな一歩をなんとか踏み出しながら、空気を読む自分と葛藤する凪は応援したくなる主人公だ。時には闇落ちし、空気を読む自分に逆戻りすることも。凪がさらけ出す脆さ・弱さ・危うさは、視聴者にとっても、自分を見ているような気持ちになって心えぐられることもしばしば。


そんな凪を取り巻く二人の“やべぇ”男。元カレ・慎二(高橋一生)は、凪の天パ頭を見て「ブスになったなー」、人生をリセットしようとすることに対しては「おまえ、すべってんだよ」。モラハラと言っても過言ではない発言をする“クズ”なのだが、実はとても不器用で不憫な男。心とは裏腹な態度をとってしまった後には、号泣してしまう愛すべきクズなのだ。高橋一生の作り笑顔と狂気の行動、そして“お決まりの”号泣は圧巻で、高橋一生の真骨頂を見ることができる。そんな慎二も終盤、感情の蛇口がぶっ壊れて…。


もう一人の“やべぇ”男・ゴン(中村倫也)は、ふんわりやわらかい空気をまとった癒し系…かと思いきや、女子を虜にしてダメにしてしまう「メンヘラ製造機」。


しかし本人は自覚がないから質が悪い。おもむろに両手を広げたかと思うとフワッとハグしてみたり、視聴者が「反則」「胸キュン」と大興奮した、公園の芝生で馬乗りになり「可愛い」と言ってみたり。そこだけ書いてしまうと恐ろしいやつだが、それを自然に成立させてしまう空気を持っているのだ。中村倫也はそんなゴンに可愛らしさと色気を纏わせる。そして終盤には、ある感情が芽生え、最後までドキドキさせてくれる。

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