三浦翔平、新境地開拓の『M 愛すべき人がいて』で見せた対応力

TV 公開日:2020/05/16 9
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テレビ朝日系『土曜ナイトドラマ M 愛すべき人がいて』(毎週土曜よる11:15)。今夜、SNSで話題沸騰の“ヤバイ”シーンが続々登場する『第2・3話リミックスバージョン』がオンエアされるが、このドラマが証明してくれたのは、昭和臭演出の一周回った新しさや怪演を披露する田中みな実ら女優陣の高い潜在能力だけではなかった。


プロデューサー・マサを演じる三浦翔平の俳優としての対応力も炙り出してくれた。


アユ(安斉かれん)をトップアーティストにするべく孤軍奮闘するマサの前には、対立するA・VICTORY社長の大浜(高嶋政伸)、マサの“独眼竜”秘書・姫野礼香(田中みな実)、アユの同級生でありイジメの首謀者・玉木理沙(久保田紗友)ら強烈な個性を放つ様々な障害が立ちはだかる。



その中でも一番ややこしいのが、眼帯秘書・礼香。マサの隠し撮り写真集「メモリー・オブ・マサ」を自作し、婚姻届けも用意する固執ぶり。のちに放送される第4話には、ウエディングドレス姿で勤務するという衝撃場面もある。礼香はアユに対して猛烈に嫉妬し、秘書としての立場を装いながらもアユを貶めるべく暗躍する。ところがマサは礼香の静かなる暴走に対して静観することしかできない。背景には礼香が眼帯姿になった理由があるらしい。


このマサの静観の姿勢を体現する三浦の演技が素晴らしい。俳優にとって「なにもしないこと」こそが実は難しいという話はよく聞く。セリフがない場面であってもカメラに自らの姿が捉えられている以上は、表情の変化や動きで芝居を成立させたいという欲求が生れる。相手役の反応がある場面ではもちろんのこと、今回のドラマでの田中の異質な演技の前ではなおさらだ。


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