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中村倫也“美食探偵”だから背負う「やるせなさ」受け止めるのは…

TV 公開日:2020/05/10 3
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いつも共感とやるせなさが…


中村倫也が主演を務める日曜ドラマ『美食探偵 明智五郎』(日本テレビ系、毎週よる10時30分~)。超美食家の私立探偵・明智五郎(中村倫也)が、「食」が動機となる殺人事件を「食」を通じて解決していく。第1話で小池栄子演じる平凡な主婦が、世の中を震撼させる殺人鬼・マグダラのマリアへと変貌を遂げたが、そのきっかけは、明智五郎その人。二人は探偵と殺人鬼という対立関係でありながら男女として禁断の愛で惹かれ合う。


ドラマ『美食探偵』で起こる事件は、映像的にはかなりショッキング。第1話ではマリア(小池栄子)が夫の首をかっ切り、先週放送の第4話では“れいぞう子”(仲里依紗)が夫の遺体を解体するという、エグいシーンに騒然となった。

▼第4話詳細はこちら

しかし、恐ろしい犯行への動機には「共感してしまう」「主婦の立場だから気持ちがよくわかる」という声も上がる。マリアは夫に「ただお腹を満たすためだけに食べる夕食」を作り続けた。それなのに、他の女性にはスパイスや香草が入ったいろんな料理を作らせた。そのことが浮気よりも許せなかった。林檎(志田未来)は「おじいちゃんが作ったりんごのお母さんが教えてくれたジャム」を、彼氏が別の女に食べさせていたことが許せなった。シェフ(武田真治)はマリアへの愛情とこだわりの詰まった料理を否定されることが我慢ならなかった。れいぞう子(仲里依紗)は夢膨らませて買った真っ白な冷蔵庫が、姑から送られてくる真っ黒な“おふくろの味詰め合わせ”でいっぱいになるキッチンハラスメントに苦しめられていた。


「食事はどちらかが死ぬまで続く、大事な夫婦の営み」。第1話でマリアが言ったように、「食」を大切にし、こだわりがあるからこその悲しい殺人。


同じように「食」にこだわりを持ち、最後の晩餐候補を常に考えているような男である明智(中村倫也)。誰よりも食にこだわる男だからこそ、犯人たちの想いへの理解は深い。しかし毎回その犯行の真相に辿り着きながらもマリアを止められないという、やるせなさをいつも背負ってエンディングを迎える。そこで流れる宇多田ヒカルの主題歌『Time』は、切なさを増すと同時に、その感情を受け止めるかのように優しく響く。


明智が第5話で挑むのは、“給食による集団毒殺計画”。


マリア(小池栄子)の暴走を止められず鬱ぎ込む明智(中村倫也)を元気づけようと、苺(小芝風花)は明智を連れて買い物へ。そこで、離婚のため別居中の小5の娘・小春(横溝菜帆)と月1の面会を楽しむ上遠野警部(北村有起哉)に遭遇する。娘の様子がいつもと違うことを気にかける上遠野の親心に同情した苺は、明智に代わり小春の身辺調査を引き受ける。


翌日、小学校に潜入した苺は、男子から給食のプリンをプレゼントされ冷やかされる小春の姿に胸キュン。しかし、苺の話を聞いた明智は、小春が実は乳製品アレルギーであることを見抜く……。

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