WOWOWで4月18日より放送がスタートするドラマ『連続ドラマW 鉄の骨』。原作は60万部を超えた池井戸潤の同名小説。欲望やしがらみが絡み合う建設業界が舞台で、中堅ゼネコン会社の若手社員が自らの理想と会社員としての使命のはざまで葛藤する姿を描く社会派ドラマだ。
その主人公で中堅ゼネコン会社「池松組」入社4年目の若手社員・富島平太役を神木隆之介が演じる。先日エランドール賞を受賞し、今年で芸歴25年を迎える神木に本作への想いや意気込みを聞いた。
神木は今作が池井戸作品初出演。今作の出演が決まった時の感想を「人気作が沢山あるので、その主役をやらせていただくということは、すごく嬉しかったですね」と振り返る。
池井戸作品は過去多く映像化されているが、その作品を神木は視聴者として楽しんでいたそう。人気作の映像化ゆえに、周囲からは「期待しているよ!」と言われたことを明かし「そう言ってもらえると、『よし、頑張ろう!』という気持ちになりました。でもゼネコンとか建設って聞いて『台詞むずかしそう!大変なんだろうな~』と思いました(笑)」と頬を緩ませた。
神木が演じる富島平太は、入社4年目の若手社員。平太は建設現場で働いていたが、ある日まったく畑違いの公共事業などの大口案件の受注を担当する業務部への異動を言い渡される。そこで、公共事業の割り振りを調整する「談合」を目の当たりにし、これまで常識と思っていたことが覆る事態に直面する。
偶然にも神木と平太は同じ26歳。そんな平太の印象を「若いですよね。まだまだ未熟者だなって思います。この作品は、平太が酸いも甘いも黒も白もみて、最終的にどういうところに行き着くのかという成長物語なのかな」と語る。
「26歳ってすごくちょうどいい歳。新入社員だと上に巻かれていくんですよ、知らないから。でも平太の年齢はある程度仕事をして、部署も変わって、『え?こんなこといいんですか?』っていう現実に直面して。ある程度培ってきたことが完璧に崩される。26歳って物語が動く歳なのかな」と分析する。