『恋つづ』佐藤健が背中で見せる愛情、“天使”が生むドラマの深み

TV 公開日:2020/03/08 545
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天堂先生(佐藤健)のバックハグに沸いた『恋つづ』第8話で、重要な役割を果たした“天使”がいる。天堂がとびきり優しい眼差しを送る相手、患者の杏里ちゃんだ。


いま改めて、杏里ちゃんを通して第8話を見ると、ドラマ『恋つづ』の深みをより一層感じられるように思う。


上白石萌音が新米ナース・佐倉七瀬を、佐藤健が超ドSなドクター・天堂浬を演じるドラマ『恋はつづくよどこまでも』(通称:恋つづ、TBS系毎週火曜よる10時~)。

『パプリカ』を歌うFoorinのメインボーカル・住田萌乃が演じる“杏里ちゃん”は、第1話から登場。天堂の元恋人・みのりと同じ病気、拡張型心筋症で入院しており、天堂がずっと診てきた女の子だ。第1話では、やっと決まった退院が延びてしまい、表面では気丈に明るくふるまうものの、「迷惑かけてばっかり。私のせいで…」と自ら命を絶とうとする。それを七瀬と天堂が助けたシーンは大きな感動を呼んだ。

七瀬たちへのドSな態度と違い、患者に対してはいつも誠実な天堂だが、杏里ちゃんに向ける優しい笑顔は最上級。


七瀬に向けるふっと微笑む笑顔ともまた違う。第8話では、杏里ちゃんが「先生?いいこと教えてあげる」と手招き。「なに?」と聞き返す天堂に、「わたし、先生が大好き。先生に診てもらえると安心するの。だからがんばって」。心洗われるような純度100%の笑顔と言葉。二人の関係性を象徴したようなこのやわらかなシーンで、二人の素敵な笑顔に心奪われた人も多いはず。住田が演じる杏里ちゃんは、まさに“天使”だ。


杏里ちゃんの手術が決まり、七瀬とラーメン屋に行っても資料に目を通すほど必死に準備をしていた天堂だったが、上条(清原翔)の訴えのせいでチームを外れることに。天堂はみおり(蓮佛美沙子)に「杏里ちゃんのオペ、よろしくお願いします」と頭を下げた。「彼女の体のことは自分が一番わかっているという自負があります」と言いながらも、だからこそ「今の時期を逃す方がこわい」と、少し背中を丸め深くお辞儀する姿は、それだけで天堂の必死の想いを伝えているようだった。

ボールペンをカチッ、カチッと鳴らしながら杏里ちゃんのカルテを見る天堂。杏里ちゃんのカルテには天堂の深い愛情が見て取れる。「本人はとても頑張り屋さんでなんでも我慢する傾向にありますので…」「本人の一番の希望は再び合唱の舞台に立つことです」。注意点として書き込まれていたこんな細かいところにも、天堂の愛情が表現されていた。そして、後ろからのカメラアングルで映された背中は、表情が見えなくても無念さがいっぱいに詰まった背中だった。

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