『G線上のあなたと私』“神最終回”から見えたドラマの魅力

TV 公開日:2019/12/23 108
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そんな幸恵さんが、また珠玉の感動シーンを生んだ。最終話では、家出した幸恵を家族と也映子&理人が迎えに行った。幸恵の夫・弘章(小木博明)に迎えに行くよう言ったのは、姑の由実子(夏樹陽子)。「幸恵さんが一人で帰って来て、このドアを自分で開けたらね、とてもじゃないけど取り返しがつかないんだよ!?」「妻の一人くらいちゃんと大事にしなさい!」と息子を叱った。浮気をし、いつもズレたことを言って幸恵をがっかりさせていた夫・弘章も、ネットカフェで人目もはばからず「幸恵!おーい!幸恵!」と何度も大声で妻を呼び、彼なりの言葉で詫びた。原作には、家出はあっても迎えに行くシーンはないのだが、ドラマではしっかりと着地した。

このドラマはメインの3人だけではなく、そのまわりにいる家族が丁寧に描かれていたことも特徴。とくに幸恵と姑の関係の変化は、ほんの少しのシーンでも細かく印象的に描かれてきた。だからこそ、娘・多実が幸恵にかけた言葉「おかえり」に感極まる幸恵の姿は、深い感動を生んだのだろう。


幸恵家だけでなく、也映子家や理人家の温かい家族の様子が最終話でもちゃんと描かれた。理人が也映子にフラれたことを心配しつつ笑い飛ばし、「ほら、こっちきてこれ食べて元気出しなさい!」と、子供がよくもらうクリスマスの靴下に入ってるお菓子を見せ、笑顔で励まそうとする明るい家族。



眞於さんの結婚式当日、いとこのはーちゃん(真魚)が也映子の髪をセット。「二次会で誰かいい人、見つけなくちゃいけないってこともないんだし」「余裕ですなー、彼氏がいる人は」と父母は笑顔。こちらの家族も明るい。


少し話がずれるが、その時に出た、はーちゃんの旦那が育休を取るという話。「何事もそうなってみないとわかんないもんだわ」という也映子の言葉は、その先へ進むのを怖がっていた也映子が「うまくいくとかいかないとか、不安になるとかならないとか、そういう面倒なことは考えないようにしよう」と決意した答えを証明しているようだった。こんなふうに誰かのセリフで、様々なセリフや出来事が回収されていったように思う。

そして、眞於先生(桜井ユキ)の結婚式でバイオリン三銃士は『G線上のアリア』を演奏。3人、いや眞於先生も入れて4人が出会うきっかけとなった曲だ。弾く前には、理人から手を出し、3人で「オー」。3人が手を重ねる光景は第1話のラストでも登場している。3コンでは眞於先生に直接聴かせられなかった3人での『G線上のアリア』を、幸せな顔の眞於先生に届けることができた。

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この記事に関連するコメント

ままいこ @mamaiko614 10月15日

読んだとき、ほんとその通り!!と感激した記事です。 G線の魅力の全てを語ってくれています✨ #G線上のあなたと私 #G線勝手に再放送 #G線誕生祭 『G線上のあなたと私』“神最終回”から見えたドラマの魅力 | ドワンゴジェイ… https://t.co/eJnW9tiLHO