『G線上のあなたと私』伏線回収が圧巻、刺さったままにしないラスト

TV 公開日:2019/11/26 33
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波瑠主演の火曜ドラマ『G線上のあなたと私』(TBS系)。派手さはないかもしれないが、視聴者からの評価は上々だ。

劇的なことが起こるわけではなく、“恋愛モノ”とも一括りにできない。しかし、人間の心情が丁寧に描写され、登場人物の言葉たちが次々と胸に刺さる。波瑠・中川大志・松下由樹というメインキャスト3人がピタリと役にハマり、掛け合いは気持ちよく、グサグサ心をえぐりながらも各話ラストにキュンとするシーンが用意されている。

そんな魅力的なストーリー、キャストの演技を最大限に活かす「脚本」も注目の一つ。『きのう何食べた?』などを手掛けた安達奈緒子氏の手腕がいかんなく発揮されている。

第6話では、キュンとして泣ける、見事な“伏線回収”が行われ、「巧すぎ!」「ドラマオープニングからの繋がった感がたまらない」「1話にテーマがあって全部回収できるとこホント凄い」「脚本すごい」とドラマファンの心をくすぐった。

冒頭シーン、也映子(波瑠)はトンカツを食べながら、スマホで婚活サイトのアカウントを削除する。のちのカラオケルームで理人(中川大志)とこんな会話が。

也映子:「婚活やめたらトンカツ食べたくなって、婚活サイトも退会してた。」
理人 :「韻踏んでんの?ん、ラップ?」
也映子:「違うわ」

こういうクスっと笑える会話を挟みながら、幸恵(松下由樹)と3人でやるコンサート=“3コン”の曲決めの話題へ。

ここで出てきたのが「サムワン」。「サムワン」とは、ガーシュインの楽曲『Someone to Watch Over Me』のこと。也映子は提案しつつも「弾いてて寝そうになる」と懸念。理人が「俺は好き」と言ったことで、一応候補曲となった。

この後、理人に恋する大学生・結愛(小西はる)が合流して、理人が結愛の髪や指に触れながらバイオリンを指導。若い二人の仲睦まじい様子に、いたたまれなくなった也映子は帰ることにした。その帰り道、母から届いた「お誕生日おめでとう!」のメッセージ。

「誕生日は嫌いだ。自分を見ていてくれる人を数える日みたいで嫌だ」

也映子が心の中で言った重たいこのセリフ。多くの視聴者から共感の声が上がったが、ただセリフを心に突き刺したままではなかった。

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