小芝風花、誤報被害に遭う女性演じ報道陣に恐怖心「温かい記事をお願いします!」

TV 公開日:2019/10/28 12
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女優の小芝風花が28日、東京・渋谷のNHK放送センターで行われたプレミアムドラマ『歪んだ波紋』(11月3日より毎週日曜22:00〜、BSプレミアム)の記者会見に、主演の松田龍平、共演の松山ケンイチ、長塚京三、小芝風花、原作者の塩田武士氏とともに出席した。

本作は、誤報を出してしまった新聞記者、大学同期のネットニュース編集長、過去の事件を洗う元記者、子育てに悩む女性記者といった、さまざまな“記者”たちの人間模様を、家庭の問題なども盛り込みながら描き、「報道」の現在に迫る社会派ドラマとなっている。




完成した第1話を見た感想や、演じてみての感想、今後の見どころを尋ねられると、主人公の新聞記者・沢村政彦を演じる松田は「今も毎日試行錯誤しながら撮影しています。生々しいリアルな情報の世界を描いているドラマになるんじゃないかなと思って完成を楽しみにやっています」と手応えをにじませ、政彦の大学時代の同期で、ニュースウェブサイトの編集長・三反園邦夫を演じる松山は「現実とは違うネットの世界で、自分はいろんな調べ物をしたり、もちろんニュースや世の中の動きとか、気になることがあれば簡単に調べられるので調べるんですけど、この作品をきっかけにそれが怖くなりました。(情報を)どう取捨選択をしていくのかという方法も、自分で見つけていかないといけないというか、ある意味自分の生き方は自分で決めないといけないというのと一緒なのかもしれないですが、そういうことはすごく考えさせられました」と吐露。

見どころについては「たくさんの登場人物が出て来て、それぞれのテーマを持って描かれていて、それがものすごく広がって行くのがこの作品のすごいところなんですけど、その大きな広がりが最後、1つにまとまっていくということで、台本を読んだときに“これは絶対に面白いものになる!”と思いながら撮影に参加させていただきました」と語り、第1話については「風花ちゃんが喫茶店で龍平さん演じる沢村と話をしているときの目の下のくま。ああいうものは隠したりするんですけど、役の表現の一部になっていて、それがすごく象徴的で好きでした。あとは長塚さんたちのシワですよね。それがいろんなものを表現されているなあと思って、僕もこれからシワを作っていかないとなあと思いました。技術的な表現とは違うところでの表現も考えていかないとなと思いました」と語った。

また、ひき逃げ事件の被害者の妻で、夫を亡くした悲しみに暮れる中、沢村の記事による“誤報”被害にあい大きく人生が変わってしまう森本敦子を演じる小芝は「今、本当に便利な世の中になっていて、調べたらなんでも出てくるじゃないですか。私は全然ニュースとかをみていなくて、そろそろ勉強しないとヤバイなと思ったので、いろいろ見るようにはなったんですけど、何が正しくて何が間違っているのかわからないし、偏りとかもわからないので、何を信じて学べばいいのかわからず、今すごく悩んでいるところです」と打ち明け、「私が演じさせていただいた役で言うと、私自身はこうやって人の前に立つお仕事をさせていただいているんですけど、敦子は普通の女性で、なのに誤報で夫を殺したんじゃないかという目で見られる恐怖というのが、撮影をしていて怖くなって、いつもお仕事をして忘れていた“人に見られる怖さ”という感覚を少し思い出さされました」としみじみと語った。

さらに、本作を通じて知ったことや感じたことについて聞かれると、松田は「今もそうなんですけど、記者の方に親近感が湧いたという感じですかね」とコメントして記者らを笑わせ、松山は「24時間いろんなニュースが出てくると思うんですけど、いつ寝るのかなというのは単純に思いましたね。仕事を24時間やるわけにもいかないですし、役者とちょっと似ているのかもしれないんですけど、どこで一旦考えを捨てるのかなっていう風に思いました」とコメント。

小芝は「訂正記事がすごく小さくてびっくりしたのは覚えています。“訂正ちっちゃ!”って思いました(笑)。でも実際にこういう感じなんだなって思って、最初に出た誤報記事のほうが、訂正記事よりも多く広まってしまうというのが衝撃的だったんですけど、こういうことなんだって怖くなりました」といい、加えて「今、こうやってみなさんの前に立って改めて、この作品を撮っている最中だからだと思うんですけど、すごく怖くて(笑)。言葉を間違えていたらどうしようとか、意図しない方向に載ったらどうしようって恐怖で、何を話していいのかわからなくなって(笑)。温かい記事をお願いします」と記者にお願いした。

※本記事は掲載時点の情報です。

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