高橋一生は怪演 中村倫也は“反則”「凪のお暇」にハマる人続出中

TV 公開日:2019/07/27 39
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葉っぱまでついた数メートルもある巨大な竹を引きずって運ぶ凪。それを目撃し、静かに目をしばしばさせるゴン。「ブンチャ ブンチャ」と打楽器たちのリズムにリコーダーのメロディーがのった愉快なBGMが流れ、部屋で流しそうめん。瞬時に“お暇”な空間へ――。


コナリミサト原作の同名漫画を実写化した金曜ドラマ「凪のお暇」。ドラマ公式Twitterのフォロワー数はすでに10万人を突破。Twitterトレンドにも関連ワードがランクインするなど、早速視聴者の心を掴んでいるようだ。

場の空気を読み過ぎて他人に合わせて無理をした結果、過呼吸で倒れてしまった主人公・大島凪(黒木華)。倒れても誰からも連絡は来ず、心がポキッと折れてしまった自分の人生をリセットしようと、会社を辞め、彼氏も含めすべての人たちとの連絡を絶ち、身一つで都会から離れた家賃3万円のアパートへ。元カレ・我聞慎二、凪が新たな生活先に選んだアパートの隣人・安良城ゴン(中村倫也)を中心に、「空気」が一つのテーマとなって凪の成長が描かれる。





黒木華が演じる節約好きの凪は、葉を切り取った豆苗をまた育てて食べたり、拾ってきた扇風機を再生させ、ひまわりみたいな黄色に塗って幸せを感じたりと、とても素朴。つい空気を読んでしまいそうになる自分を変えようと、スーパーでレジの打ち間違えを勇気を出して主張したり、初めてできた友達だと思った相手から幸福になるという石を売りつけられそうになるのを断ったり、葛藤しながらも一歩ずつ踏み出していく。ビクビク空気を読んで答えを探している凪、目の前にあるものを工夫して幸せをみつける凪、空気を吸って吐いていきいきと生活する凪。ふわふわパーマ頭が驚くほどよく似合う黒木華が、確かな演技力でチャーミングに演じている。マンガ再現度の高い口角も可愛いと評判だ。


生意気だが気配りもできる営業マン・慎二(高橋一生)は、第1話で「空気って作るもんでしょ。読んだら負け」と言ったように、場を自分の流れに持っていく営業スキルを持っている。




しかし、凪のこととなると不憫と言えるほど不器用。変わろうとする凪に、「すべってんだよ、おまえ。」「もの捨てて引っ越ししたくらいで人生リセットできてたまるかよ。おまえは絶対変わらない、絶対に」と辛辣な言葉を浴びせる。目の笑っていない笑顔は、狂気じみていてとても不気味。高橋一生の真骨頂ここにあり、といった圧巻の演技を見せる。その一方で、帰り道に、すれ違った人が二度見するほどのボロ泣き。行きつけのバーでは、凪が天然パーマを隠すために自分より1時間以上早く起きて髪をまっすぐにする姿を見て、「こいつのこと一生守るって(決めていた)。」「めっちゃ好きだった」と顔を手で覆いながら大号泣。“端的に言ってクソ”と言われてしまう慎二だが、終始クズでも憎めないキャラクターなのだ。


一方、空気のようにナチュラルでやわらかい雰囲気をもつ魔性の男、ゴン(中村倫也)。




イベントオーガナイザーをやっているというこの“人たらしのパリピ”は、聞き上手で人との距離感がゼロ(近すぎる)。凪もゴンのまとう優しい空気に癒され、のまれてしまいそうだ。第1話ラストでは、おもむろに玄関で両手を広げ、不思議そうに真似をした凪をふんわりハグ。背中をポンポン。展開としては唐突だが、それを自然とやってのけるゴンを、中村倫也の持つ色っぽさと可愛らしさ、そしてマイルドな声で成立させてしまっている。


26日放送の第2話では、ゴン(中村倫也)の“人たらしぶり”と慎二の“こじらせぶり”がドキドキのシーンとなって表れた。(以下、ネタバレあり)

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