「きのう何食べた?」涙と爆笑の最終回、1話と比較でさらにグッとくる

TV 公開日:2019/06/30 67
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笑顔のシーンが増え、表情が大幅に豊かになったように感じるが、今ここで第1話を見てみると、変な言い方だが、シロさん(西島秀俊)はやっぱりシロさんなのだ。もっと硬くてぶっきらぼうな感じがしたはずなのに、やはりケンジへの想い、心の奥にある優しさや人間味は滲んでいる。過剰ではなく、心境やケンジとの関わりの変化の分だけ、表情が広がったように感じる。そこに、原作ファンでもある俳優・西島秀俊が完全に“シロさん”となって、余すところなく演じた凄みを感じずにはいられない。


最終回のラストは、おそらくアドリブで、まさかの下ネタをケンジ(内野聖陽)がぶち込む(そしてそのまま放送しちゃう)という爆笑のラストだったが、第1話もおそらくアドリブと思われる楽しい二人の会話で締めくくられていた。ケンジがコンビニで定価で買ったハーゲンダッツを2人仲良くソファで食べるシーン。シロさんが「『ひょんなことから』の“ひょん”って何なの?」と尋ねると、ケンジが「ひょんなこと」を妄想をして語り出す。「何言ってんの?違う、ひょんなことの“ひょん”の意味は何ですかって聞いてんの!」「ひょんは…ひょんよ」…


「じんわり泣いてたら、ラストめちゃくちゃ笑った」「中盤で泣いてもやっぱり最後はニヤニヤしちゃう」と、2人の楽しい会話で笑顔になれる、そんなラストは全12話変わらなかった。ちなみに、中村屋のBGMもしっかり第1話から登場していた。



きのう何食べた?」という一見ありふれた問いは、特別な言葉ではないように思えるが、一緒に美味しいご飯を食べて、気持ちを伝えあう――そんなシンプルな日常の中に幸せがあることを何度も気付かせてくれたドラマを観た後、この問いには日常がギュッと凝縮されているように感じる。そしてその後のオープニング映像が、最初から変わらない明確な“答え”を示してくれていたように思う。



“何食べロス”や「続編希望」の声が続々と上がっている本作。ドラマで放送されたのは、15巻まで出ている原作の第7巻までの内容から。最後の最後のシーンもいつもの「いただきます」で終わったドラマ「きのう何食べた?」。まだまだ二人の日常を覗いていたい。


文:長谷川裕桃


©「きのう何食べた?」製作委員会



最終回の“背中”についてはこちら

「きのう何食べた?」究極の愛が詰まった“背中”に深い感動

https://news.dwango.jp/tv/38801-1906


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▼オープニング曲『帰り道』の試聴・ダウンロードはこちら

https://pc.dwango.jp/portals/music/3332839



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