「きのう何食べた?」号泣回、愛おしくなる空気感とプラスの余韻

TV 公開日:2019/06/23 46
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そして、パーティー前半の笑いの後には、号泣する人続出の大きな感動が。「正月は、ケンジ連れて、俺の実家に帰ろうと思ってるんだ」シロさんは意を決したように話し始めた。

「きっと両親は、俺がゲイだってわかった時、俺のこと可哀そうな子だって思ったろうって。次に、俺がこんなふうになってしまったのは、私たちの育て方が悪かったんじゃないかって、自分を責めたかもしれない。だから、ゲイのなんたるかを知ってほしいってことじゃなくて、少なくとも今俺が、両親が思っているよりも不幸じゃないんだってこと、分かって欲しくて」。

涙を何とか堪えながら話すシロさんの言葉に、ケンジは美しい涙を流す。小日向さんも思わずもらい泣き。「俺、行くから」と返すケンジの表情にもまた泣ける。テーブルの下では、ケンジがそっとシロさんに手を重ね、シロさんはその手を握り直した。普段あまり感情的な姿を見せないシロさん(西島秀俊)の両親への思いとケンジ(内野聖陽)への愛情がストレートに表れたこのシーンでは号泣する人が続出した。ちなみにこのシーン、原作はもっとさらっとしている。誰も涙を流していない。ドラマでは、マンガのほんの数コマの中にある一瞬の表情を、拡大して具体的に見せてくれた。

この感動シーンの後に小日向さん(山本耕史)&ジルベール航(磯村勇斗)の帰り道のシーンが映されたが、これは原作にはないシーン。シロさんの心に沁みる告白のあとに、小日向さんとジルベール航の痴話喧嘩をプラスして、クスッと笑えるシーンでクリスマスパーティーの日を締めくくっている。シロさんとケンジに結局見せつけられた形となり不機嫌なジルベール航が指輪をねだったり、小日向さんに「今日泣いてるだけじゃん!」と言い放つと、「泣いてるみたいな顔してるんだよ」という謎の返しをするなど、ふっと心を軽くするような笑いを届けてくれた。


きのう何食べた?」第11話は、胸に迫る号泣回であったが、優しい笑顔やクスっと笑えるシーンが少しずつ積み重なって、登場人物たちが愛おしくなる空気感が作り出されていた。一つ一つのシーンのちょっとプラスの余韻と、シロさんの決意のような大きなインパクト。その両方が合わさって、観終わった時に、なんとも言えない多幸感が残るのではないだろうか。

次週はいよいよ最終回。ロスの声も多く上がっているが、これまで神回を更新し続けてきたドラマ「きのう何食べた?」がラストにどんなシーンを見せてくれるのか、楽しみに待とう。9話から11話のふりかえりダイジェストムービーも公開されているので、ぜひそちらもチェックしてみよう。


©「きのう何食べた?」製作委員会


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