「BRIDGE」井浦新 阪神・淡路大震災の復興に挑んだリアルな情景とは、役のモデルの人物と対面

TV 公開日:2018/12/28 10
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1月15日(火)よる9時から、カンテレ開局60周年特別ドラマ「BRIDGE はじまりは1995.1.17神戸」が放送される。このドラマは、阪神・淡路大震災で線路ごと崩落したJR六甲道駅(神戸市灘区)の復旧に挑んだ男たちと、被災した六甲道で暮らす人々の思いをつなぐヒューマンドラマだ。

主演の井浦新が演じる磐巻組の現場責任者・高倉昭(たかくら・あきら)という役には、モデルになった実在の人物がいる。当時、建設会社の奥村組でJR六甲道駅復旧工事の現場責任者を任された岡本啓(おかもと・あきら)氏だ。余震が続く中、命がけでがれきを撤去し、難工事を敢行。当初、復旧に2年はかかるといわれた六甲道駅の工事をわずか74日間で終え、電車を開通させた。その現場で工事の指揮を執ったのが岡本氏だった。




2018年10月、物語の舞台であるJR六甲道での撮影中に、その岡本氏が井浦のもとを訪れた。岡本氏は、井浦を見て「ええ男やなぁ。ドラマの主人公の高倉昭と、実物の自分とはだいぶ違うなぁ」と笑顔で井浦の第一印象を語った。そして、その日、撮影が終わると、井浦と岡本氏は、カンテレ本社(大阪市北区)にて約1時間にわたって対談を行った。

「当時の六甲道をみてどのような感情を抱いたんですか?」「非現実的な状況に、どう感じたんでしょうか」役作りのヒントを探すかのように、当時の心情について尋ねる井浦の質問に対し、岡本氏は「最初は信じられなかったですね。並大抵の壊れ方ではなかった。震度3や4の余震もあって、怖かったですね」と、つい最近のことを思い出すかように、当時の状況を詳細に振り返った。

「余震がきて建物が壊れたら、死んでしまうかもしれない」という命の危険と隣り合わせの現場で、昼夜2交代制で工事にあたった作業員たち。彼らの安全を第一に考えながら、岡本氏は「人の命がかかっているので、自分がリーダーであるという強い判断力、いかに強いリーダーシップをとれるかが大事やないかと思っていました。『東海道本線の大動脈をつなぐんや!日本の大動脈を自分らが握っているんや!』という思いでした」と、当時の現場で抱いていた使命感を力強く語り、その言葉を聞いた井浦は「強いリーダーシップですね…よしっ」とうなずきながら、高倉という役を演じるにあたっての決意を新たにした。

ドラマでは、岡本氏の心に刻まれている光景が再現されている。緊迫した工事現場で過酷な日々を過ごす中、ある日、六甲道駅前に掲げられた1枚の垂れ幕。岡本氏は、24時間続く工事の騒音やほこり、夜間の照明に対する苦情の訴えだと思ったという。ところが、その文字を見ると「『こうじのみなさま、おケガのないように』と、現場作業員に対する励ましの言葉だったんです。『工事の音は、復興の音や』と言われたんです。ホッとしましたね。いち早く作業を終わらせないといけない、と思いました」と、当時を振り返る岡本氏の話を、井浦はかみしめるように受け止めていた。

あの日の思いを今につなげている“六甲道駅”について岡本氏は「24年前と同じ形で残っている。今もしっかり機能を果たしてくれていると思うと、いい仕事をさせてもらったなと感じています」と、感慨深そうに語った。それを聞いた井浦が「今回お話してくださったことを活かして、自信をもってお届けできる「BRIDGE」を創り上げたいと思います」と伝えると、「男、高倉昭をお願いします!」と井浦へのエールと固い握手で対談を締めくくった。

いよいよ年が明け1月1日(火)からプロローグドラマ「ひと目、あなたに。」(主演:葵わかな)が、8日(火)には「ひと口、あなたに。」(主演:佐藤隆太)が、U-NEXTで独占配信される。そして、1月15日(火)よる9時、「カンテレ開局60周年ドラマ BRIDGE はじまりは1995.1.17神戸」が放送される。震災から24年が経った今だからこそ届けたい、駅の復興に挑んだ男たち、そして、その街に暮らした人々の思いが込められている。



番組概要
タイトル:「カンテレ開局60周年特別ドラマ BRIDGE はじまりは1995.1.17神戸」
放送日時:2019年1月15日(火)21:00〜23:18 (カンテレ・フジテレビ系 全国ネット)
出演者:井浦新、野村周平、葵わかな、葉山奨之、松尾諭、波岡一喜、浅香航大 /佐藤隆太、桂文枝/片瀬那奈、濱田マリ、小市慢太郎、中村靖日、佐野岳、阿部純子/吉田羊、ユースケ・サンタマリア、椎名桔平

(C)カンテレ


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