「音タコ」吉岡里帆&あいみょん、お互いが貴重な存在「誰よりも良さを知ってる」

ニュース 公開日:2018/10/11 6
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鬼才・三木聡が脚本・監督を手掛けた映画『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』がついに10月12日(金)に公開する。主演の阿部サダヲが演じるのは脅威の歌声を持つ世界的カリスマロックスター、シン。そして声が小さすぎるストリートミュージシャンのヒロイン、明日葉ふうかに吉岡里帆が扮する。そんな2人が繰り広げる三木ワールドはミラクル起きまくりのはちゃめちゃハイテンション・ロック・コメディ。観ればわかるが、ストーリー、演出、ビジュアルと3拍子そろって面白い作品。しかもこの映画には2つの主題歌がある。ひとつはシンが歌う『人類滅亡の歓び』。これは本物のロックスター、HYDEが作曲を、いしわたり淳治が作詞を担当。そして、ふうかが歌うもうひとつの主題歌『体の芯からまだ燃えているんだ』の作詞・作曲を担当したのしがシンガーソングライターのあいみょんだ。そこで今回、吉岡里帆あいみょんの対談が実現。映画のことから、2人の関係にいたるまで、アレコレと聞いてみた。




―まずは吉岡さんが演じる明日葉ふうかって、どんな女性ですか?

吉岡

ふうかはやらない理由を見つけては、ぐじぐじ文句を言っている女の子。そのくせちょっと憎めないマイペースさを持っていて。ふにゃふにゃして、それこそタコみたいな芯のない子だなぁと思って演じていました。彼女は監督が見ている今の若い世代のたとえらしいんです。ダラダラしていて、何がしたいとかもなく、意志が薄いというか。でも、個人的にはメンタルが強い人だなぁと思っています。あんな声が小さいのに路上パフォーマンスをするんですからね(笑)

あいみょん

わかるわかる(笑)

吉岡

私はよくやるなぁって思っていました。そのひょうひょうとした感じが面白いキャラクターですね

あいみょん

私は曲を書くとき映画に寄り添いつつ、自分の色も出したいなぁと思っていて。だからふうかのキャラクターは曲を書く上ではとても大事な存在でした。いろいろ彼女のことを思うと、私とは真逆で。例えば、声が小さいのに路上ライブができるメンタルの強さを持っているし。私は昔、声も出るし歌えるのに路上ライブをやってこなかったので。そういうところにも思いをはせながら彼女の曲を書きました」


―そんな曲を歌う吉岡さんをスクリーンで見ていかがでした?

あいみょん

格好良かったですよ。自分が作った曲が誰かに歌われて。しかも劇中で栄えて、ありがたいなぁって。見て聴いたときは鳥肌もんですよ、ホンマに(笑)


あいみょんさんは吉岡さんの現場に足を踏み入れたことはあるんですか?

あいみょん

実は里帆ちゃんが演じているところを生で見たことがなくて。里帆ちゃんは私のライブを見てくれているから、アーティストとしての私も知っているはずなんです。でも私はまだテレビでしか女優としての彼女を見たことがなくて。一度、吉岡里帆から役に入る瞬間を見てみたいですね


―では、吉岡さんから見たアーティストとしてのあいみょんさんは?

吉岡

ライブを見にいったとき感じたんですけど、あいみょんは音をまとった瞬間がすごく輝きが増してきて。MCでしゃべっていると“あぁ、いつものあいみょんだ。面白いなぁ”って思っていたのに、歌を歌いだした瞬間、体の中に音が入っていくというか。音楽が入る人なんだなぁって感じましたね


―お2人はプライベートでも親交があると聞いています。プライベートだと、どんな感じなんでしょうか?

あいみょん

里帆ちゃんは、もうちょっと関西弁(笑)

吉岡

確かにあいみょんといると、そうなるかも(笑)

あいみょん

お互い関西弁なんで、やっぱり里帆ちゃんとしゃべっていると落ち着きますね。最初に会ったときも、里帆ちゃんのほうがお姉さんなのに、ため口でいいよって言ってくれて

吉岡

全然いいよ(笑)

あいみょん

いやいや…って言いながらも、今はすごく親しい話し方ができるぐらい仲良くなりました。それに里帆ちゃんってすごく面白くて

吉岡

あははは、面白いのはあいみょん!すっごくしょうもないことを話すし(笑)。私はそういうことを話す人が大好きなんです。なんでもない話が出来る人ってすごく貴重な存在だなって思っていて

あいみょん

ホントにしょうもないことを話しているけどね(笑)

吉岡

それが大事なんだって。この間、私のラジオの番組にきてくれたときはグミの話で盛り上がりましたし

あいみょん

ハード系のグミとかね(笑)

吉岡そうそう。そういう話ばかりを2人でしています


―ちなみに、そんなあいみょんさんの曲を収録するとき、吉岡さんはどう思われました?

あいみょん

気になる!

吉岡

あまり話したくないんですけど、最初に歌を録るときは絶望しました。もうレッスン中から絶望していたんですけどね(笑)。私、地声が結構、低くて高い音域の声が出なくて。とりあえず仮レコしようっていう話が出たときも、どこにも流さないで、誰にも渡さないでって強くお願いしました(笑)

あいみょん

私、それもらってます

吉岡

もうそれが地獄過ぎて(笑)。それぐらい歌うのが難しい曲だったんですよ。これまでアフレコとかナレーションをやったこともあるんですけど、もう別次元の難しさ

あいみょん

私でもギリギリなぐらい音域がすごい高いところにある曲ですからね。最初に里帆ちゃんの音域のデータをもらっていたんです。でも監督から“無理させたい”“データは無視してもいいから”って言われて

吉岡

あはははははは

あいみょん

“相当、高い音域になりますけど、大丈夫ですか?”って確認したんですけど、“無理させるから大丈夫!”って言われて。そっかぁってなりました(笑)


―どうやら歌の練習も、かなり大変だったようですね。

吉岡

はい。しかも歌自体がレッスンを受けた通り、練習をした通りだけだと伝わりにくくて。やっぱりふうかの気持ちをくんで書いてくれた曲なので、その気持ちをのせて歌って、はじめて曲として完成するんだなっていうのは練習していたときから気づいていました。だから、あいみょんの音源をひたすら聴いて

あいみょん

そうそう。私のデモテープね。先日、メールで“今も聴いています”ってくれたときはうれしかったなぁ~

吉岡

“こいつまだ聴いてるのか!”っていうぐらい聴いていますから(笑)。聴くといつでも元気をもらえるんです。あいみょんの曲って、ちゃんと自分で感じて自分の言葉で表現してるじゃないですか。そんなあいみょんの曲ですが、“私は誰よりも、あいみょんの良さを知っている”って思ってるんですけどね(笑)

あいみょん

うれしい!

吉岡

自分の好きな人をほめられる感じにちょっと似ているのかな。“めっちゃステキな彼氏やん”って言われてるみたいで、“いいでしょ!”って言いたくなります(笑)

あいみょん

でも、私も同じ。テレビに出ている里帆ちゃんを見ると“まぁ、私が曲を書いたんだけどね!”って、なるから(笑)


―では最後に吉岡さんから、映画『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』を思う存分、アピールしてください。

吉岡

この作品は、三木さんが丹精こめて全力でバカ騒ぎをした映画だと思います。監督がやりたいことをとにかく詰め込んで、“やらない理由を見つけるな!”って叫んでるとても面白い映画。物語とともに音楽も前に出ている作品なので、そこも楽しんでもらえたらうれしいです。ぜひ劇場まで足をお運びください!


「音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!」

10月12日(金)全国ロードショー

©2018「音量を上げろタコ!」製作委員会

配給・制作:アスミック・エース