仲村トオル、社長役で記者会見「決して正面から“何とか砲”を打たないで」

ニュース 公開日:2018/07/13 36
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――会見場のパネルには「デリシャス・フード」が全国に展開するさまざまな飲食チェーンのブランドロゴが並んでいて、本日は企業会見風のセットになっております。

■仲村トオル(樫村徹夫 役)
もう社長を演じるような年齢になったのだとつくづく感じました。撮影中に岩松了さんと一緒になる商談のシーンがあって、椎名さんと勝村さんと一緒だったんですけれど、岩松さんが「こういう働きざかりの男たちを相手にするわけか」とおっしゃって、自分たちはそういう風に先輩からみられる所にいるんだと改めて気づきました。世の中の真ん中で仕事をしている人たちへのエールになっていると思いますので、そういう人たちを支えている家族…お父さんが会社というブラックボックスで仕事をやっていて、それは僕たちと遊ぶよりも優先されていると思っているような、お子さんたちにも分かってもらえるような、家族で見て楽しめるドラマになっていると思います。

――樫村はどういういきさつで社長になるのでしょうか?先ほどの会見はとても追い詰められているように見えましたが、今後何が起こるのでしょうか?

仲村トオル:今日は13 日の金曜日ですが(会場笑)気が付けば背中に十字架を背負っているというような、ポジションにいることに徐々に気づいていきます。今日ここに並んでいる方、約1名が、隠さずにさっさと言ってくれれば…小さな嘘を隠そうとしてもっと大きな嘘をつくというような。

勝村政信:それって私のことですか!(会場笑)

仲村トオル:聞いてなかった、知らなかったという会社の暗い部分が次々と出てきて、ただそれが弱気になるというよりは、ベルギーに向かっていく日本のように、敵が大きければ大きいほどモチベーションが上がるというような、そんな展開が次々と起こります。タイトル的にはラストチャンスですが、初回からファーストピンチ、セカンドピンチというのがずっと続いていくのがドラマとして面白いと思います。

■椎名桔平(宮内亮 役)
宮内社長です!銀行員で主人公と同期で、合併の際に二番手の銀行だったので退社して独立するというような、東京大学出身のエリートの役です。独立してから、樫村とつかず離れずというか、同期の友情もあり、ある意味ライバルな所もあり、どっちの味方なの?という所がありながら、物語が進んでいきます。

――宮内と樫村はただ仲が良いだけではない緊張感も垣間見えましたが、2人の関係性は?
椎名桔平:僕はエリートで東大出身ですから、主人公にねたまれることもあったでしょう。ただ逆に宮内から見れば、樫村は人間力があって純粋だし、あまり計算高くなく、自分の思った道をまっすぐいく所に憧れを持っていたんでしょうね。ライバルでもあり仲間関係でもあって、そこに緊張感があったんでしょうね。

■和田正人(佐伯隆一 役)
これだけ多くのベテランの大先輩に囲まれてこの作品に参加できたことをとてもうれしく思います。佐伯という役は明るくてまっすぐで誰からも愛されそうなそんなキャラクターを演じております。川村プロデューサーや本橋監督からこの作品で佐伯はフレッシュ担当でいてほしいと言われました。私も来年で40 歳ですが、古い過去を思い出してフレッシュさを取り戻しました。ですので、本日お集まりの記者の皆様、この作品のフレッシュ担当は町田啓太ではなく和田正人です!(会場笑)和田正人がフレッシュ、フレッシュ正人と覚えていただければ幸いです。

――和田さんの目から見て、佐伯はどんな人物でしょうか?
和田正人:飲食業を愛し、個人でも将来は自分の店を出して、飲食業に関わりたいという夢を持っていて樫村社長に話すシーンがあったんですが、全部カットされました。ただ、そういう思いを持った佐伯が、必死の飲食業を勉強する樫村社長の姿を見て、応援したいと思って樫村社長を支えていきます。佐伯という役は本当に樫村社長が大好きで、彼女がいる役なんですが、社長といる時間のほうがずっと長いんですよ。彼女との関係にも注目していただければ。

■大谷亮平(山本知也 役)
和田さんもおっしゃっていたように、同世代や下の世代を共演することが多くて、大先輩と熱いドラマができてうれしく思います。僕の役は再建を試みるデリシャス・フードの筆頭株主ということで、樫村さんを後ろからカバーしていく役です。さっき和田さんがフレッシュと話していましたが、実は僕のほうが和田さんより年下で、なんでフレッシュなメンバーに入ってなかったんだろう(笑)。僕もやりがいのある役をいただいて、若さを前面に出して思い切って演じました。

――山本は今度も二人三脚で樫村を支えていくわけですか?

大谷亮平:最初に役の話を聞いた時にもっとスマートに樫村を支えていくのかと思ったら、たぶん樫村は僕に支えられたという感覚が何もないというくらい、僕が株価の上下がある度に文句を言ったりつっかかったりする役なので、投資家と経営者の立場の違いということで、ずっと樫村を攻めていたと思います。

■町田啓太(杉山誠三 役)
僕の役は樫村の部下として、尊敬する先輩と一緒にいたんですが、合併後に銀行の支店に飛ばされて、樫村と再会した時に、ただ責務を全うする銀行員として、大先輩を前に心が揺れる青年を演じました。先輩方は周りを気遣っていて、心の奥から来る人間力を感じて、僕もそうなれたらいいなと思いました。

――杉山は樫村の銀行時代の部下でしたが、その後はデリシャス・フードの融資担当として樫村と関わっていく訳ですが、どんな心境なのでしょうか?
町田啓太:複雑ですね。一番下の年齢設定で、仕事も慣れてきて、やらなきゃいけないことと、恩を感じた人への情とで揺れ動いていますが、若気の至りで、思い切っていく所はいってしまう所があります。


■勝村政信(岸野聡 役)
フレッシュという言葉も出ていますが、僕がこの中で最年長でございます。町の病院とか行くとフレッシュさを感じなくて…(会場笑)このドラマって50 過ぎて、椎名さんとか芝居を始めたころからの知り合いで、長谷川さんはデビューのドラマでも共演していて、それが今やお母さんになっていて、水野さんも一緒に舞台をやっていたことがありました。芝居を始めて30 数年、ようやく積み上げてきた経験を投影できるドラマに出会えるということは、この年になって宝でございます。まだベテランまでいっていないけれど、若手からそう思われる年齢になって、このいい時期に作品に出られてありがたいです。今回、本橋監督がずっと撮ってくださって、質問すると迷いなく答えていただけて、ありがたかったです。自分でいうのもなんですが、いいドラマになっていると思います。こういうドラマが増えてくれれば、今のドラマは若手が中心ですが、ドラマの幅が広がっていくのではないかと思います。

――岸野は樫村に警戒感を抱いていますが、どうしてでしょうか?
勝村政信:会社や仕事のことを何も考えない人たちが後から入ってきていたので、警戒感があったんだと思います。

■水野美紀(岡田十和子 役)
なんと私も社長の役をやらせて頂いております。十和子フードという飲食店をいくつか経営する会社の社長で…たぶん初めての社長の役です。とても感慨深かったです。飲食店は身近にありながらも、まったく覗くことができない経営の裏側というものを垣間見れて、本当に面白かったです。1 話の完パケを見まして、企業戦士たちが本当にカッコイイ。でも会社を背負って、部下を背負って、家族の未来を背負って働く男たちのかっこよさ。それがものすごく感じられる骨太のドラマになっておりました。そんな中でこの十和子もこれから樫村さんに関わって、ある種キーパーソンになっていきます。その辺も見て頂けたらと思います。

――十和子はどんな女性経営者なのでしょうか?
水野美紀:この人ももともと銀行員で、銀行を辞めて飲食店をやると決心して下働きから始めたという、かなり情熱と飲食という仕事に愛情のある社長です。

■長谷川京子(樫村明子 役)
諸先輩方たちが素晴らしいスピーチをしていて、最後に私がお話させて頂くっていうのにものすごくプレッシャーを感じております。勝村さんあたりがボケてくれるんじゃないかなと思ったら、勝村さんの話がすごく壮大で(笑)。今ドラマの撮影よりも一番緊張しております。私がやらせて頂いた役は樫村さんの奥さんです。

ひとことで言えば“いい嫁”です。本当に自分でいうのもちょっと歯がゆいぐらい、いい言葉を旦那さんに届く言葉をかけてあげていて、私は現実的にはなかなか言えないようなセリフがいっぱい詰まっていて。本当にかゆいところに手が届くような旦那さんの仕事に突っ込みすぎもせず、かといって細かいことも聞かず、かといって無関心なわけでもなく、本当に広い心でいつも旦那さんを元気づけてあげる素晴らしい奥様で、私がどうすればいいのだろうと思う部分があったんですが、実際現場に入られた仲村さんが、本当に仕事で疲弊しているような、何かを背負ったような感じで帰って来られる演技をして下さったので、私もスッと明子を演じることができたなと思いましたし、これは自分への教訓でもあり。旦那さんに時には優しい言葉をかけてあげなきゃいけないんだなとか、自分の気持ちを抑えて。先ほど裏のほうでテレビ東京の偉い方たちとお話させて頂いた時に、やはり明子のセリフひとつひとつが、みなさんもやっぱりなかなか言われる機会がなくて、「すごく心にしみました」と言ってくださって。なのですごくそれも有難くって嬉しくって。見て下さる方もそう感じて下さるといいなと思いますし、女性のほうもこんな言葉を男性は待ってるんだなというのが、きっとわかると思うので、ぜひそういう側面からも見て頂きたいなと思います。

――明子は2 児の母でありながら、樫村が銀行を辞めるのを認めて、再出発を応援するわけですが、どういった心境だったのでしょうか?
長谷川京子:私が思うに、明子はいい意味で楽観的で、樫村さんの可能性を誰よりも信じてるんだと思うんです。だから経済的な心配はあったと思うんですけど、セリフの中にもあるんですけど、やりたくないことをやってる時の表情があまりよくなくて、生きがいを持って仕事をしてほしいと思うことが一番ということで、彼をとにかく応援してあげようと思ったんだと思います。

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