米中の貿易交渉の開始でドル円は反発

ニュース 公開日:2018/03/28 44
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昨晩の海外市場ではなにやら貿易問題の進展が出てきた。

為替の取引はもともと物の取引が中心で、そのために為替の取引が必要になった。日本も1960~1970年代の為替の取引は貿易などの決済のための取引が中心だった。日本は高度経済成長といわれた1960~70年代に貿易を中心にして海外にたくさん物を売って儲けた。そうして儲けた資金が企業にたまり、それが個人の賃金になり資産にもなって日本は国全体も個人もたくさんの資金を持つ債権国となった。そうなるとそれらの資金は投資先を求めて海外に向かうようになった。1980年に実需原則の撤廃という政策で、個人も企業も自由に海外投資を行うことができるようになった。




そうなると今まで貿易の取引中心だった為替の取引に、投資に絡む取引が加わり為替市場の取引高が格段に増加した。

1980年から現在は輸入は4倍強、輸出は5倍ほど増加した。現在の日本の輸入輸出は60兆円強ぐらいの規模である。それに比べて日本人が海外に持つ資産は300兆円以上とも言われており、これは日本だけではないが貿易にからむ所謂実需と呼ばれる取引の名倍、何十倍の量の投資に絡む取引や短期の売買に絡む取引が大半を占めているのが為替市場だ。

しかし貿易にからむ為替は売りきり買いきりで反対売買がでないので長期的には為替市場に影響を与えるといわれている。それは長期の投資にしろ、短期の売買にしろ反対売買が必ず出るので、時間的な違いはあっても市場に対する影響はニュートラルになるという考え方だ。

昨晩はトランプ政権と中国が貿易戦争回避のために交渉を開始したという報道を受けて、円安、株高の流れとなった。

この流れを受けてドル円は105.75まで上昇。下落前にレジスタンスになった105.70~80が上抜けできるかどうかが次ぎの流れを決める。ここを抜けられれば下落前の戻り高値106.60~70がターゲットになる。

一方105.20~30が短期的なサポート。ここを維持できるかどうかがポイントになりそうだ。

text:YEN蔵

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