ECB理事会のハト派なスタンスでユーロは下落

ニュース 公開日:2017/10/28 44
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ECBは債券購入を現状の600億ユーロから1月から300億ユーロに縮小し9月まで延長とコンセンサス通りの決定で緩和策の解除に舵を切った。




ただユーロ圏にはまだ緩和継続が必要で、必要に応じては緩和策を再度延長するとした。

ドラギECB総裁は域内の経済見通しは改善したとしたが、域内のコスト圧力は全般的に抑制されているとした。

域内の物価圧力は総じて抑制されており、インフレの軌道はなお金融政策による支援の継続にかかっている、そのために大規模な金融刺激が依然として必要だとした。このような状況をみて、ECBは今後も大規模な流動性を供給していくことを確約し、買い入れプログラムの突然の終了はなく、再延長の可能性に関しても維持して姿勢を示した。

資産買い入れの再度の延長に言及したこと、目標のインフレ率を達成するには大規模な金融刺激策が必要と述べたことなどハト派的な内容でドイツ10年債利回りも0.47%から0.44%に低下し、ユーロの売り圧力が加速した。

今回ドラギ総裁はユーロの動向には触れなかったが、ユーロの下落トレンドが明確になった。

一方で今回の決定は理事会で全会一致ではなく、意見の総意があった。大多数がオープンエンド型(終了期間を設けない)プログラムにすることを求めたが、タカ派と見られるドイツ連銀やオランダ中銀は買い入れプログラムの終了時期を示すことを求めており、この点にハト派とタカ派の意見の相違があったようだ。

ユーロドルは発表前の1.18台から1.16245まで下落している。サポートされていた一目均衡表の雲の下限である1.1730付近をした抜けし、10月6日の安値1.1668も下抜けした。

短期的に一目均衡表の雲の下限1.1730付近、60日移動平均線の位置する1.1750付近がレジスタンスとなろう。

ユーロドルの下値の目処としては節目の1.16付近、1.15付近、また200日移動平均線、61.8%戻し(1月3日の安値1.0402~9月8日の高値1.20924)が位置する1.1415付近が意識される。

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