――昨今ではレースを取り巻く環境にも様々な変化があります。F1ではレースクイーン(グリッドガール)の廃止という方針が話題となりましたが、脇阪さんのお考えはいかがでしょう。
脇阪氏:
日本のモータースポーツの場合、レースクイーンはなくさないです。僕が決めました!
モチベーションが落ちるからです。今回れんちゃん(2018年3月28日放送「脇阪寿一の言いたい放題!」MC森園れん)を起用したのも、この後“なんかあったらいいな”という思いからですから。
一同(笑)
森園れん氏:
ちょっとぉ~!
脇阪氏:
仕事を与えることによって、この後“なんかあったらいいな”と。だからレースクイーンはなくならないです。
スーパーGTを見ても、これだけお客さんが入ってる。これ、世界的に見ても凄い興行成績なんですよ。
でもそれって、レース場があってレーシングカーとレーサーがいて、というだけじゃないんです。レースクイーンもいて、そのファンたちもいて。何一つ欠けていい要素は無いんです。
スーパーGTの成功って“たまたま”なんですよ。でも、この“たまたま”を徹底的に分析することで本当の成功が見えてくると思うんです。
もちろんその分析で必要のないものはカットしていくべきですが、レースクイーンは成功のかなり高い割合を締めています。
なのでレースクイーンはなくならないです。なくなったら辞めます(笑)
――ありがとうございました!
親しみやすいキャラクターの一枚下隠された、実に思慮深く献身的な姿勢も魅力な脇阪寿一氏。
取材当日の放送(2018年3月28日ニコニコ生放送「脇阪寿一の言いたい放題!」)では誰よりも早くスタジオ入りし入念な打ち合わせに挑むと、放送終了後には出演者らと次の番組に向けた意見交換を積極的に行うなど、その発言内容はしっかりと体現されていた。
沸き立つモータースポーツ人気を実感しつつも、まだまだ道半ばと語る脇阪氏、彼ほどのカリスマ性と牽引力を兼ね備えた“ヒーロー”を抱えられる幸運な業界は、一体どれくらい存在するのだろうか。