「dTV」がライブにこだわる理由、NTTドコモ 山下智正氏にインタビュー

音楽 公開日:2021/08/27 10
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月額550円という“圧倒的なコスパ”でシェアを伸ばすドコモ運営の「dTV」。


契約キャリアや回線、端末の種類を問わず視聴が可能で、国内外の映画・ドラマ・アニメ・ミュージックビデオなど約12万作品が、いつでもどこでも好きなだけ楽しめてしまうという、映像サブスクリプションサービスだ。


そんな「dTV」が現在力を入れているのが音楽。

中でも今年5月から導入された「ライブジャンル」には、注目度の高い企画が目白押しとなっており、その存在感は別格だ。


今回はdTVのライブジャンルを主導するNTTドコモ コンテンツビジネス部 コンテンツサービス担当部長 山下智正氏を訪ね、その狙いや目指すものを聞いてみた。


――5月から新設された「dTV」の「ライブジャンル」ですが、まずはどのようなサービスであるのか教えてください。

これまで「dTV」では映画・ドラマ・アニメとオールジャンルのコンテンツを提供しており、ミュージックビデオや過去の音楽ライブ映像にも力を入れてきたのですが、5月より新たに「dTV」へ「ライブジャンル」を追加させたて頂きました。

この「ライブジャンル」には、従来の音楽アーカイブコンテンツに加え、有料オンラインライブ、無料でご覧いただけるオリジナル音楽番組 、ライブレポートなどを取り揃え、現在はライブに纏わるエトセトラのコンテンツを上げさせて頂いているところであります。

「ここに来たら、ライブに関する楽しいものがある!」という場所を目指し作りました。



――この「ライブジャンル」はどのような経緯でうまれたのでしょうか。

我々には2019年1月より、「新体感ライブコンテンツ」という試みを、大容量・低遅延の5Gコンテンツのトライアルで試行錯誤してきた流れがありました。

例えばマルチアングルでのコンテンツ提供やインタラクティブ機能といったものですね。このノウハウを活かし、dTVのライブジャンルを立ち上げ、盛り上げていこうというアイデアが発端となります。

昨今の情勢もあり、「オンラインライブ」というものが急激に普及し、「会場」という場所にしばられずにお客様が「ライブを楽しむ」という文化が生まれました。

dTVの既存会員様だけでなく、新たなお客様にも簡単でわかりやすく、そしてリーズナブルに楽しんで頂けるようdTVアプリ内に集約しています。

また、その後の社会情勢変化により生まれた「ライブに行きたいけどライブがない」「ライブに行きたいけど、雰囲気的に行きにくい」といった社会課題の解決にも寄与出来ればという思いもありました。



――「ライブジャンル」は「GLAY」「HKT48」とビッグネームでのロケットスタートとなりましたが、利用者の反応などいかがでしょう。

ありがとうございます。おかげさまで総じて好調な滑り出しとなりました。

GLAYさんのライブは、我々単独ではなく、1つのプラットフォームとして参加させて頂いたのですが、dTV既存会員の方が「GLAYさんのライブが見れるんだ」と視聴して下さる傾向が強く、これは我々が想定していた以上の物でした。

HKT48さんの場合は、宮脇咲良さんの卒業コンサートを独占でやらせていただいたということもあり、このライブをきっかけにdTVのアプリをダウンロードしてくださった方が多く、こちらも我々が想定していた以上の効果となりました。



――利用者反応も上々の滑り出しとのことですが、印象的なお声やご意見、ユーザー反応などありましたでしょうか。

宮脇咲良さんの卒業コンサートを独占でやらせて頂くというお話も、元々dTVコンテンツの中に宮脇さんのバラエティ番組があったり、過去のドキュメンタリー企画があったりという延長線上に持ち上がったものです。

ですので、ニーズに合わせた準備をすることが出来ました。

5G企画の新体感ライブコネクトで好評だったマルチアングルでは、「推しをずっと見ておきたい」というニーズがかなりありました。このノウハウを踏まえ、宮脇咲良さんを追う専属カメラを用意し、見逃し配信したのが大変好評となりました。



――「ライブジャンル」を含め全てがdTVアプリ内に集約されているとのことですが、どのような利用シーンを想定されてのことでしょうか。

元々「ライブを楽しんで頂くため」に、広くお客様の動向を分析していたのですが、ライブの楽しみというのは、もちろん当日がメインになります。

それに加え、ライブ当日までにご自身の盛り上がりを加速させるべく、過去のライブ映像を見てみたり、セットリストの予想をしてみたり、仲間と情報交換をしてみたりしつつ、当日を迎える方が多くいらっしゃいます。

また、ライブ後には余韻に浸るべく、ライブを見返してみたり、感想やレポートを確認したりされる傾向にあります。

これら一連のライブに関する盛り上がりをdTVのアプリ内で提供したい、完結できるようにしたいということを考えております。



――アーティストの原点に迫る、LIVE企画『Roots』や、『dTV Presents KPPとBose みんなの放課後』などオリジナル番組にも力を入れているように見えますが、このような番組企画も「ライブを楽しんで頂くため」の中から生まれたものなのでしょうか。

その通りです。

『dTV Presents KPPとBose みんなの放課後』に関しては、ライブ情報が詰まっています。出演アーティストさんにもライブに関する意気込みなどを語っていただける場として認識の広がりと、盛り上がりを加速していければと考えています。

「ユーザーのみなさんが今何を求めているのか」というところは、我々が常に考えているところでもありますので、喜んで頂けますと幸いです。



――「ライブジャンル」の指すライブとは音楽ライブだけなのでしょうか?今後の展開などお聞かせ願えますでしょうか。

仰る通りで、やはり我々の考える「ライブ」は、音楽ライブだけでなく、お笑い、演劇、トークショーなどもライブであると考えております。ですので、将来的には全てを網羅していきたいというビジョンがあります。

現在はdTVのライブジャンルを始めたばかりでもありますので、ユーザーにわかりやすい価値提供という意味合いで、今年度は音楽に集中していければと考えております。



――走り出したばかりの「ライブジャンル」ですが、ご苦労された点がございましたら教えてください。

新しい取り組みでもありますので、現場ではやはり苦労ばかりです(笑)。

全体的に見ますと、新型コロナによる影響から最初の緊急事態宣言が発令された際には、「ライブしていいんだろうか?」「オンラインライブとは言え、会場まで出向いていいんだろうか?」と、オンラインライブすら躊躇される空気感が渦巻いてしまい、大変厳しいものがありました。

あの逆境にサザンオールスターズさんなど大御所がオンラインライブをやってくださり、潮目が変わって理解も広がっていったというのは、大変大きなものでした。



――「ライブジャンル」の他社にない独自コンセプトや取り組み、ノウハウなどがあれば教えてください

動画サブスクリプションサービスの中に、会員・非会員問わず視聴可能な、有料ライブ・無料オリジナル情報番組を新たに設けたわけなのですが、こちらは同じ「dTVアプリ」内でお楽しみいただくことが出来ます。

ライブ前の盛り上がりから、ライブ当日、ライブ後の楽しみという流れを作りやすいというポイントがあります。

dTVでは過去の音楽ライブコンテンツにも力を入れており、現在約1200本のライブ動画が視聴可能となっています。

こちらの映像で予習をしてからライブに挑めるというのはdTVライブジャンルの大きな強みです。

ドコモ全体で言いますと、現在ユーザー数8000万人を超えますdポイントが使えるというのもオススメしたい強みです。

「dポイントでライブが見られるなら見てみようかな」というシナジーも生み出しています。

例えば4000円のライブがあったとして、4000ポイントがお手元にある場合は、ポイントだけでライブが見られますし、1000ポイントがあれば3000円をプラスすることでライブを見ることが出来ます。

「今までライブに行ったことがないんだけど、興味はあったんでdポイントで見てみました」といったご意見も非常に多かったので、アーティストさんのファン層を広げることや、お客様の興味だけで止まっていた部分を実際のアクションに繋げる、背中を押してあげられるといった点に、dポイントが寄与出来ているのかなと感じております。



――直近で進んでいる企画などございましたら言える範囲で教えてください。

まずは何と言ってもライブの数を増やし、アーカイブを増やすことも含め、「dTVに来たら面白いライブがあるよね」という状況を構築したいと考えています。

こちらはドコモ「新サービス・新商品発表会」で発表させて頂いた情報なんですが、「BLACKBOX³」という配信専用スタジオをTHECOOさんと共に提供しているんですけども、1つは4面LEDのスタジオで、もう一つはアンプラグドが似合う普通のスタジオになっています。

特に4面LEDのスタジオは様々な映像を駆使することにより、限りない演出をすることが可能で、クリエイターからの注目度も高いスタジオです。

これらのスタジオを、使用料を頂かずご利用いただくという試みで「配信のハードルを下げたい」と考えています。

アーティストさんに向けては、この「BLACKBOX³」で演じて頂ければdTVでも配信が出来るという座組をそろえることで、面白いライブや企画の本数を増やしたいという取り組みを行っております。



――太っ腹で楽しみの加速する試みですね!それでは最後になりますが、現在展開中のお得なキャンペーンについて教えてください。

8月1日より、B’z 初となる自身主催のRock Project「B'z presents UNITE #01」の配信チケットが一斉発売となっております。

こちら通常価格4500円のところ、dTV会員特別価格が設けられておりまして、dTV会員様向けには3500円でご提供させて頂いております。

dTV自体の価格が550円(税込)なので、かなりお得なキャンペーンになっております。

是非この機会にご利用頂ければと思いますので、よろしくお願いいたします 。

また、アーティストの原点に迫るオリジナルライブ番組「Roots」を2021年8月27日からdTVで順次配信することが決定しました。第1弾となる8月の配信は今年メジャーデビュー10周年を迎えるきゃりーぱみゅぱみゅさん、9月は今年ソロデビュー25周年を迎える西川貴教さんが出演します。


■配信番組概要

タイトル:「Roots」

出演: きゃりーぱみゅぱみゅ/西川貴教

配信日時: 8月27日(金)21:00より きゃりーぱみゅぱみゅ

※21時からの初回配信はライブ生配信システムを活用したリアルタイム配信を予定。

  • ※リアルタイム配信終了後、アーカイブ配信となります。
  • 9月17日(金)配信時間未定より 西川貴教
  • ※配信日は予定となります。予告なく変更する場合がございますので予めご了承ください。
  • 視聴対象: dTV会員
  • 番組尺:約80分
  • 公式HP:https://video.dmkt-sp.jp/ft/p0002273(外部サイト)
  • 公式SNS:https://www.instagram.com/roots_dtv/(外部サイト)


※本記事は掲載時点の情報です。

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