『珈琲いかがでしょう』冒頭から見逃せない、OP曲はその回に合わせて小沢健二自ら編曲

音楽 公開日:2021/04/12 13
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小沢健二、26年ぶり3ヶ月連続シングルの第2弾である『エル・フエゴ(ザ・炎)』のフルバージョン初公開配信ライブが急きょ4月20日(火)20:00に決定した。

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テレビ東京系で放映中、中村倫也主演のドラマ『珈琲いかがでしょう』でオープニングテーマとして流れる同作は、スペイン語で「ザ・炎」を意味するタイトルを持つ。ゆらめくような琥珀色の炎がイメージされるこのバラードは、あたたかな癒しを提供するかに見えて、深く苦い過去を持つ主人公を描いた『珈琲いかがでしょう』を体現したような作品である。


この偶然のマリアージュに、小沢健二本人は「『エル・フエゴ(ザ・炎)』を書き終わった頃にこのドラマのお話をいただき、原作マンガを読み進むにつれて、本当に驚きました。『珈琲いかがでしょう』と『エル・フエゴ(ザ・炎)』は、怖いくらいテーマが似ていたからです。もしドラマのために曲を作っていたら、ここまで強烈にシンクロはしなかった気がします」と語る。


3月にリリースされた『ウルトラマン・ゼンブ』は小沢健二の4歳次男の発想が元になっていたというが、今作『エル・フエゴ(ザ・炎)』は7歳の長男が考えた想像上の人物がモティーフとなっており、『ゼンブ』と『フエゴ』は文字通り兄弟作といえる。


今作のシングルジャケットは『ウルトラマン・ゼンブ』MVを撮影した当山礼子による長男・凜音くんのポートレート。


それに合わせて小沢健二のアーティスト写真も、トラッドな白いシャツに黒いネクタイという、息子と同じスタイリング、同じ構図のものに切り替わる。


2作続けて子どもに着想を得たシングルとなるが、決して子どもそのものを描いているわけではない。より普遍的な、広がりを持つものを描写しているのは2019年のアルバム『So kakkoii 宇宙』から共通する作品の特徴だ。小沢健二は「子どもを題材にするのではなく、子どもの時空に入りこんで一緒に書く、という手法です」と話す。


気になる配信ライブは、今回は録音や打ち込みは使わずにすべて生音で届けられる。「マイクロ魔法的」と題して短く凝縮されたライブの中で、1回目の演奏は小沢健二のギターのみ、2回目は読売交響楽団のソロ・チェロ奏者である遠藤真理が加わる予定だ。また、映像は前回の配信と同じく、ファッションフォトグラファーの守本勝英がカメラマンを務める。美しい音色と映像にしばしの間、身を委ねたい。


なお、このライブが『エル・フエゴ(ザ・炎)』フルバージョンの初披露となり、翌4月21日(水)0:00より配信解禁となる。新しい曲はリスナーの目の前で、生で届けたいという小沢健二の強い願いから実現したショート・ライブだ。チケットはローチケで4月12日(月)21:00より発売開始となっている。


また、『エル・フエゴ(ザ・炎)』は小沢健二の音源としては初めてのハイレゾ配信が行われ、96kHz/24bitという高音質で楽しむことができる。特別な機器が必要だと思われている向きの多いハイレゾ音源だが、実は一般的なPCでも対応したものが多く、iTunesなどのアプリケーションで再生可能である。細部までくっきりと鮮明に立ち上がる音像に期待が高まる。


ドラマ『珈琲いかがでしょう』では、なんとストーリーに合わせて小沢健二自らが『エル・フエゴ(ザ・炎)』のうち、その回にピッタリのパートを切り出して編曲している。まさに物語とあざなえる一本の紐のように曲が現れ、回を追うごとにパズルのピースが埋まっていくような効果をもたらす。その意味で、冒頭から見逃せない(聴き逃せない)ドラマとなっている。配信ライブで曲の全体像をいち早く掴んで、ドラマの行方を想像してみるのも一興だ。


▼初回冒頭は…


▼中村倫也インタビュー


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