山本彩、半年の空白を埋める無観客ライブは伝説の予感

音楽 公開日:2020/10/07 19
この記事を
クリップ

山本彩が初ソロアルバムを携えたツアーファイナルを配信無観客で敢行。10月25日(日)にWOWOWで彼女の熱い思いが結実した無観客ライブ『山本彩 LIVE TOUR 2020 ~α~』を放送する。

【画像】ライブ写真をもっと見る




2019年にレーベル移籍し、自身初のソロアルバム『α』を発表。その作品で、改めてシンガーソングライターとしてのポテンシャルの高さを示した、山本彩。今年2月から7月にかけて、同作を携えた全国ツアーを予定していたが、コロナ禍で序盤のわずか3公演のみで中止を決断。ファンと同様に、さぞ自身の落胆したに違いない。しかし、彼女は立ち止まっているだけではなかった。8月、無観客配信ストリーミングという形態で、ツアーのファイナルを開催したのだ。

白くピュアな光の中、浮かび上がるように姿を見せた山本は、真っ白な衣装を身にまとっていた。クローズアップした映像からは、緊張感が伝わってくる。様々な想いや願いが込められた1曲目は、彼女がソロとして新しい一歩を踏み出したシングル曲『イチリンソウ』。凛とした佇まいと心を込めた歌声で、一気にライブの世界観へと誘われた。

つづいて、アコギをかき鳴らしながらアッパーな『棘』で、ライブのテンションも急上昇。ドラムのビートに気分が高揚する『喝采』は、巻き舌の煽情的なボーカルがロックチューンをさらにエモーショナルなものにしていた。

「やっときました!半年ぶりの公演です。元気になってもらえるライブにしたい」と宣言。ロックでは勇ましさを体現する一方で、叙情的なストリングスに乗せて苦しい胸の内を吐露する『unreachable』や『雪恋』では、しっとりと歌いあげた。

続く、心弾むウォームなナンバー『君とフィルムカメラ』では、テレビモニターに向かって最上級にハッピーなスマイルを投げかけた。豊かな表現力で、楽曲ごとの世界観をしっかりと築き上げていくのも、彼女のライブの魅力だろう。


客席に点灯するライトが、まるで星空のような幻想的な演出のなか、シースルーの生地で作られたオーバーサイズのパンツスーツ姿で現れた山本。R&B/HipHop系の大人っぽいナンバー『feel the night』でダンスとラップに挑んだ。『stay free』では、大型モニターに映し出される等身大のシルエットと、まるでデュオダンスをするように踊り、視聴者から喝采を浴びていた。

このライブでは、視聴側の声援がステージに反映される工夫がなされていた。声援は次第に熱を帯び、彼女をはじめとするバンドメンバーのテンションもそれに伴って上がっていくのが感じられた。

中盤のMCでも、「同じ空間でライブができない寂しさはありますが、(視聴するファンから)声を送ってもらって一緒にいる感覚になれました」と語った山本。声援にどれだけ心励まされたかしれない。

デニムをリメイクした個性的なドレスに着替えた後は、『サードマン』を堂々とアカペラで歌唱。ノスタルジックな『追憶の光』や、ゆったりとしたテンポが心地よい『月影』など、繊細な心情を表情豊かな歌声で歌い分けた。

「まだまだ行くぞ!」の号令とともに、疾走感あふれる『TRUE BULE』からは怒涛の終盤へ。ハッピー感に溢れる『Weeeekend☆』では「一緒に声を出しましょう」と呼びかけ、ともに歌い合った。距離を飛び越えるファンとの絆がかいま見えた瞬間だった。頬を紅潮させながら「ライブ、楽しいですね」と笑みを浮かべた山本。静かに歌いかけるような『Larimar』で、本編は最後を迎えた。

1/2ページ

この記事の画像一覧 (全 4件)

関連タグ