つるの剛士、藤井フミヤ、May J.がスマホ越しに圧巻パフォーマンス『TikTok OTODAMA 24時間LIVE』DAY2

音楽 公開日:2020/07/20 29
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再び登場したつるの剛士は、『M』と『にじ』を披露。歌の上手さ以上に言葉の意志を感じる歌い方には、彼の人柄が表れているといっても過言ではないだろう。


「とっても泣ける曲になっているので、聴いてほしい」と告げ歌い始めたのは、チェンタンソクだ。しんみりな歌いだしからキャッチーなサビで魅せるギャップの『トッポギとチヂミと私』をステージング。キャッチーのど真ん中をいくメロディーは、さすがTikTokでブームを生み出したナンバーといったところ。たった1曲にも関わらず、大きな爪痕を残した。


Novelbrightは、アコースティック形態でもダイナミクスのある大迫力の演奏を繰り広げた。『ランナーズハイ』を皮切りに、エモーショナルな歌声を響かせていく。『また明日』では歌詞の強さを鳴らし、『Walking with you』では伸びやかな高音を届ける。たたき上げのライブバンドは、画面越しでも熱い時間を作りだせることを誇示して見せた。


まつりは『インディーズ』と『だーりん。』の2曲を披露。少し高めな位置に構えたギターをポロポロと紡ぎながら、声をゆったりと落としていった。


再びの登場となったファンキー加藤は『輝け』を始めとする3曲で熱いライブを展開。温度も勢いも衰えることなく、今伝えるべき思いを音楽に込めきった。


ひとり部屋で弾き語りしている時間を見ているような錯覚を覚えたのは、703号室の岡谷柚奈だ。自粛期間中にできた『ノアの箱舟』を奏で、今の心中を包み隠すことなく吐露。「引きこもり期間中に5キロ痩せたんです」という言葉も相まって、音楽の重みがズシリとのしかかる。声を荒げるように『偽物勇者』を歌いきり、表現力の高さを見せつけた。


「どうもぉ~スカイピース!Yeah!!」というお決まりの挨拶でスカイピースは登場。フリースタイルラップから『青青ソラシドリーム』になだれ込むと、息つく間もない怒涛のポップナンバーを楽しみつくす。パンデミックの影響で横浜アリーナでのライブが延期になってしまった彼らだったが、悲壮感の影はどこにもない。ファンのことを、そして自分たちを信じているからこその自信が、画面越しにひしひしと伝わってきた。お祭りソングの『Skypeaceのテーマソング』や『オタパリパーティー』でぶちあがり、ライブパフォーマンスでも視聴者を満足させた。


二度目の登場となったさなりは、デビューソングと『悪戯』でライブをスタート。テクニックが向上したラップは、彼が着々と進んできたことを実感させる。


新曲の『Hero』、ライブハウスの雰囲気をそのまま転用した『BRAND-NEW』と、瑞々しいパフォーマンスで魅了した。トークでは「もともとインターネットで生きてきたから、みんなに会えないのは寂しいけど、配信ライブに違和感はないかも」と告白。ニュージェネレーション世代として、時代を引っ張っていくであろう風格を放っていた。


沖縄から心を溶かすライブを届けたのは、HYだ。サンバ調の『エール』で空気をグッと明るく彩ると、なんくるないさーの精神でハッピーを生み出す。『てがみ』と『Island』は、新里のソロでステージング。ギターの弾き語りと波音の重なりが心地よく、イベント1のヒーリング空間を作り出していた。


May J.、Novelbrightの後半を経て、登場したのは藤井フミヤだ。『Little sky』で深い歌声を響かせると、朽ちぬ名曲の『TRUE LOVE』へ繋いだ。いろいろな時代を超えてきたからこそ響かせられる奥行きのある歌声は、たとえ直接でなくても一直線に胸を打つ。穏やかなビートに載せ『ラブレター』を綴ると、「コンサート会場でお会いしましょう!」と締めくくった。


トリを飾ったのは真打、クレイユーキーズ with yui(FLOWER FLOWER)だ。海際で撮られた映像は、OTODAMAの空気をそのまま閉じ込めたような解放感を発する。キマグレンの名曲『LIFE』、yuiのキラーチューン『CHE.R.RY』と出し惜しみしないセットリストを構築。一気にラストスパートをかけた。地元を離れた人、地元に残った人の2人をストーリー調に表現した新曲『道』が披露され、結びの一曲に選ばれたのは、『カントリーロード』だ。



色あせぬナンバーは、ゴージャスなコーラスワークにより一層ブリリアントな煌めきを放つ。誰よりも彼らが音楽を楽しんでくるという事実が、そのまま伝わってくるようなステージだった。


寝る暇を与えない豪華な24時間は、大盛況のうちに幕を下ろした。今まで波打ち際で開催されてきた「OTODAMA SEA STUDIO」に新たな可能性を示すような2日間になったのではないだろうか。


なかなか生で音楽に触れることが厳しい状況が続いている。しかしながら、同じ場所にいなくても、同じ時代を生きていなくても、何かを感じ取れることができるのは、音楽の良さのひとつではないだろうか。「こんな機会なんて滅多にないよ!」なんて喜ぶことはできないが、今だからこそ受け取れるものに丁寧に目を向けていきたい。そんな風に強く感じることができるイベントとなった。

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