3月。出会いと別れの季節です。今まで慣れ親しんだ場所を卒業して、新しい環境に旅立つ人も多いことでしょう。
不安と期待に押しつぶされそうになりながらも、次なるスタートに向けて歩み始めるアナタを是非音楽で応援させてください。
“ 〇〇からの卒業” として、色々なシチュエーションとその時々に添える曲を選んでみました。
■今の体型を卒業したい。ダイエットしたい。ぽっちゃりからの卒業
TRF/EZ DO DANCE
「EZ DO DANCE!」のフレーズで、TVで大活躍中のTRFのリーダー・DJ KOO。外見とは裏腹に、とても天然な性格でバラエティ番組でも引っ張りだこです。そんな彼のキャッチフレーズの由来となった曲がこちら。
数々の驚異的なヒットを放ち、後に一世を風靡することとなるTRFが1993年に発表したセカンドシングルです。ノリの良いアップテンポなナンバーで、ダンスを見ているだけでもなんだか脂肪が燃焼してきそうです。
それもそのはず、過去にはダンスとエクササイズを融合させたDVD『TRF イージー・ドゥ・ダンササイズ』を発表しており、この曲が使われていました。
一念発起し、痩せようという方。今の自分の体型を卒業すべく、この曲で踊りまくっちゃいましょう。
▼TRF/EZ DO DANCE ドワンゴジェイピー内楽曲ページ
https://music.dwango.jp/i/product/390401
■「変わりたい。自分の殻を脱ぎ捨てたい」過去の自分からの卒業
氷川きよし/限界突破×サバイバー
自分を変えたい。過去の自分の殻を脱ぎ捨てたい…。今の自分から卒業したい。
そんな決意のあなたにイチオシなのが、フジテレビ系アニメ『ドラゴンボール超(スーパー) 宇宙サバイバル編』のオープニング・テーマにもなったこちらの曲。
氷川きよしといえば、数々のヒットチャートを賑わせてきた人気演歌歌手として知られています。爽やかなルックスは女性ファンを虜にしていました。
そんな彼がジャンルを超えてチャレンジしたのがこの曲です。髪を振り乱しながらロックテイストで歌い上げている姿をTVで見た方も多いのではないでしょうか。まさに自分という枠を突破して、生き生きとしていた姿が魅力的でした。
春は出会いと別れの季節。環境も変わり、まさにイメチェンに取り組もうとしている方は是非、この『限界突破×サバイバー』で自分の限界を超えていってほしいです。
力強い声がその決意を後押ししてくれることでしょう。トモダチをオッタマゲ~!!させちゃいましょう。
▼氷川きよし/限界突破×サバイバー ドワンゴジェイピー内楽曲ページ
https://music.dwango.jp/i/product/2199328
■社畜からの卒業
ドワーフ・コーラス/ハイ・ホー(『白雪姫』より)
“ ハイホー ハイホー 仕事が好き” (曲/ハイ・ホー 作詞/LARRY MOREY)
1937年にウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオが発表した、世界初の長編アニメーション映画『白雪姫』。日本での公開は1950年となっています。グリム兄弟による童話が原作となった本作は、公開から今日に至るまで世界中で愛され続けています。
そんな『白雪姫』において、森の奥の鉱山でダイヤモンド掘りをしている7人の小人たちが明るく朗らかに歌い上げるこのフレーズはあまりにも有名です。
因みにこちらの曲、旧歌詞とあります。私たち世代が慣れ親しんだ曲から、現在は大きく変わっているのです。お子さんなどがよくディズニーをご覧になっている方はご存知かもしれませんね。新歌詞では、このようになっています。
“ ハイ・ホー ハイ・ホー 声をそろえ みんなで楽しくいざ”(曲/ハイ・ホー 作詞/LARRY MOREY)
なんということでしょう。仕事が好きというフレーズが跡形もなくなってしまいました。
1950年といえば、戦後の焼野原から復興を遂げようと日本人全員が一丸となって働いていた時代です。数年後には高度経済成長期に突入し、その経済成長は“東アジアの奇跡 ”とも評されることとなりました。その右肩上がりな経済を支えてきたのが日本人の勤労です。
“ Heigh-ho, Heigh-ho
It's home from work we go”(曲/Heigh-ho 作詞/LARRY MOREY)
仕事場から家に向かう、という部分を仕事が好きと和訳してしまうあたりにもその真面目な勤労ぶりはよく現れているのかもしれません。
近年、書き替えられているあたりをみるとワーカホリック な時代は終わり、働き方改革が白雪姫の世界にも押し寄せてきたのでしょうか。
これで皆さんもきっと、心から朗らかな声で仲間と歌いあえることでしょう。おめでとう、君は自由だ。
▼ドワーフ・コーラス/ハイ・ホー(『白雪姫』より) ドワンゴジェイピー内楽曲ページ
https://music.dwango.jp/i/product/3279823
■「転職する。この会社から卒業する」今の仕事からの卒業
尾崎豊/卒業
若くして惜しくも亡くなった、カリスマ歌手・尾崎豊。この曲自体もリリースは1985年で、30年以上も前の曲になります。
現在4人組ボーイズグループ・『INTERSECTION』の青山ウィリアムがYoutubeで歌唱動画を投稿し、話題になっていたことでも記憶に新しいです。
“仕組まれた自由に 誰も気づかずに
あがいた日々も 終る
この支配からの 卒業
闘いからの 卒業“(曲:卒業/作詞:尾崎豊)
学生時代の葛藤、そして卒業による解放、自由への憧れなどが歌われている名曲中の名曲ですが、実はこちらの歌詞は社会人になってからの方が共感できるという方も多いのではないでしょうか。
自由を謳歌した学生時代。休みもたっぷりあり、やれ旅行だやれバイトだと充実した毎日を送っていたはずなのに、社会人になった途端に毎日規則正しい時間に起き、通勤電車に揺られ、決められた時間キッチリと働く…。束の間の自由はほぼ週末のみ。
あの頃の気ままさが羨ましい、なんて愚痴った経験のある人も多いのではないでしょうか。
3月といえば歓送迎会の季節。新しい職場に移る人や、異動になり全く新しい環境で働く人も多いことでしょう。
特に転職する・脱サラする方は、まさに今の会社という支配から卒業できる清々しい春であることでしょう。おめでとうございます。
ただし、勢い余って夜の校舎(会社)の窓ガラスを壊して回るのは犯罪です。最近の会社はセキュリティもバッチリなところも多いので、くれぐれも読者の皆さんはマネしないように。
▼尾崎豊/卒業 ドワンゴジェイピー内楽曲ページ
https://music.dwango.jp/i/product/19491