Superfly、自身最大規模のアリーナツアーが福岡でファイナル

音楽 公開日:2019/12/09 11
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12月8日、Superflyの全国ツアー『Superfly Arena Tour 2019 “0”』がマリンメッセ福岡でファイナルを迎えた。Superflyが全国ツアーを行なうのは実に3年半ぶり。
自身最大規模のこのツアーは、9月21日の神戸ワールド記念ホールを皮切りに、大阪、愛媛、北海道、埼玉、仙台、広島、名古屋、新潟と続いて、マリンメッセ福岡が15公演目となった。

今回のツアーのオープニングはこのツアーのために作られたSE「Theme of Zero Ⅰ」だった。シロフォンの音が響くミニマルなその曲が流れるなかでメンバーが位置につき、後ろのスクリーンに輪っかのような形が浮かび上がると、やがてそれはツアー・タイトルであると同時にニューアルバムのタイトルでもある「0」を表わす楕円となり、なかに景色や花が映される。同時にコンテンポラリー・ダンサーである渡邊綾華のしなやかな舞いが映像と重なり、“近未来的でありながらも有機的”というその始まり方に惹きつけられていると、志帆がステージの真ん中に現れた。1曲目は「Ambitious」。今年放映されたドラマ『わたし、定時で帰ります。』の主題歌で、“ひらひら 星は流れる”と歌われるところでひらひらさせる志帆の手には優雅さがあった。そう、この場面に限らず、今回のツアーは志帆の手の動きがとても優雅だったのは印象に残ったひとつだった。




「Ambitious」の演奏の最後のほうで「こんばんは、Superflyです。最後までよろしくね」と挨拶すると、間髪入れず曲は「Wildflower」へ。その歌詞はこのツアーのテーマ(それに関しては後述するが)と合っているのを感じた。以前のように尖った曲には聴こえず、優しさのある曲に聴こえたのだ。優しさといえば、3曲目はまさにそれを伝えてくる「やさしい気持ちで」。あたたかなこの曲を歌っているときの志帆は本当に優しい笑顔をする。だからみんなも優しい気持ちでいっぱいになる。歌い終えると、「ありがと~」と、また満面の笑顔。

「みなさん、来てくれてありがとう。今日はなんとファイナルです。福岡でファイナルを迎えるのは初めてなんですよ。だから嬉しい!  今日はこの会場、すごいたくさんのひとがいて、なんと10372人。今日は特別な日にしましょうね」。さらに「今日は映画館でも上映されてるんだって。あと、テレビも映ってるんだって、これ。恥ずかしい(笑)。映画館のひとたちも、テレビの前のみんなも、この会場も、今日はひとつになって熱いファイナルにしたいと思いますので、最後までよろしく」とも。そして「ついこの前、やっとアルバムが完成しまして。今日はそこからの新しい曲も昔の曲も演奏するので」と言い、その新作にも収録される「Gifts」を丁寧に歌唱。スクリーンには絵日記のように誰かにとっての思い出の写真と手書きの歌詞が映された。続く5曲目は早くも「Beautiful」。“今日も息をして生きている”と力強く歌う志帆はまさに“世界でひとつの輝く光”に見えた。

「今日はアリーナだけど、フェスの会場みたいな雰囲気もあるから、今日はこの会場をライブハウスにしてやるぞ!」。そう言って、アリーナ!  スタンド!  立ち見!と、順番にコール&レスポンスをする志帆。そして1月15日に発売されるニューアルバム『0』のタイトルについて、このように説明した。「私、今回のこのツアーは3年半ぶりなんですね。そのなかの1年間はお休みさせてもらって。その時間が、好きなものを見つける時間になればいいなと思ったんです。お友達と旅行に行ってバカ騒ぎすることがこんなに楽しいんだなと思ったし、本を読むことも好きになりました。そんなふうにして過ごしていたら、それまでザワザワしていた心がフラットに戻っていく感じがしたのね。ゼロに戻っていく感覚。それがすごく心地よくて、そのなかで“曲を書いてみたいな”と思ったり、いろんな閃きが湧いてきたりしたんです」。だから、『0』。それは「何もない」のではなく、「ゼロという状態がある」ということであり、そこに志帆は無限の可能性を感じたわけなのだ。

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