良いGLAYと悪いGLAY!?GLAY 25周年 ドーム公演ライブレポート

音楽 公開日:2019/08/20 46
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GLAYが8月17日・18日に、埼玉県・メットライフドームにてライブ「GLAY 25th Anniversary “LIVE DEMOCRACY”」を開催した。




デビュー25周年イヤーのテーマを「DEMOCRACY(民主主義)」とし、年初には7つの公約を掲げたGLAY。今回のメットライフドームでのライブは、その公約の3つ目として打ち出されていた、ファン待望のドーム公演である。2日間それぞれ、17日公演は「良いGLAY」、18日公演は「悪いGLAY」と、異なるコンセプトでの開催となった。


17日「良いGLAY」公演は、GLAYの25年の歴史を物語るような名曲の数々を披露する内容となっていた。センターステージのバルーンが割れ力強く情熱的な赤い衣装で登場したGLAYは、序盤から『HAPPY SWING』『口唇』『グロリアス』とライブ人気曲を立て続けに披露。この日のメットライフドーム周辺の気温は35度を超え、猛暑の中でのライブであったが、序盤から開場の盛り上がりも最高潮に。JIROによる「OK!初っ端からぶちかましてるけど、みんなぶっ倒れんなよ!」の掛け声から『SHUTTER SPEEDSのテーマ』で更に会場を盛り上げる。続く『More than Love』では、メンバーが二手に分かれ会場をトロッコで1周した。この1曲目〜5曲目までのセットリスト及び演出(センターステージに出現したバルーンの中からメンバーが登場、5曲をセンターステージで演奏)は99年GLAY EXPOと同様の演出である。


ステージ横には夕焼けのオレンジ色の空が覗く中披露された『はじまりのうた』で会場は幻想的な雰囲気に包まれた。夏にピッタリの『サバイバル』に続いては、「デビュー25周年に、このメットライフドームでライブができる幸せを噛み締めながらこの曲を歌いたいと思います。」というTERUの言葉から『SOUL LOVE』を披露。ステージが見えなくなるほどの白と水色のライティングのもと、メットライフ中がGLAYチョップする姿が非常に印象深い。熱気冷めやらぬ会場を穏やかであたたかい空気に変えるかのように披露された『夏音』『COLORS』。TERUが「国境や全てを超えて楽しめる曲」を目指して書いた曲である『YOUR SONG』では、日本中、そして世界中から集まった約3万人の観客が身体を揺らす姿が印象的であった。するとここで10分間の休憩タイムへ。TERU曰く「25年ともなると、これくらいの休憩も必要ですよね。すごく暑いので休憩を設けてみました。」と、ホスピタリティに溢れたライブであった。


その後は「GLAY DEMOCRACY Photo 3D」の撮影会へ。会場にいるファンがそれぞれのスマホで撮影したステージ上のメンバーの写真を、「フォトグラメトリー(Photogrammetry)」という技術を使い、ひとつの大きな立体画像へと合成して360度の3D写真を作り上げるというものだ。ファンから募集していた公約の中に「GLAYと写真を撮りたい!」との声が多く挙がっていたことを受け、実現した企画である。


撮影が終わると、TAKUROから特設サイトで募集していた「メットライフドームで聴きたい曲」企画の結果発表を行うことを予告。会場前方のスクリーンにランキング形式で映し出され、HISASHIのギターから、第3位となった『南東風』を演奏。その後も第2位『BEAUTIFUL DREAMER』、栄えある第1位となった『pure soul』と、立て続けに披露した。投票結果に関してTAKUROは、「みんながGLAYに何を求め、どうあるべきかがわかった気がします。」と感慨深そうに述べた。ファンの愛情でいっぱいとなった『pure soul』に続きTERUがファンへの愛の気持ちを伝えると、『春を愛する人』で更に会場が沢山の愛で包まれた。TERUによる「OK!それではそろそろみんなも暴れたい時間だと思うので、GLAYの最新曲であるこの曲で暴れようぜ!」という振りから『JUST FINE』が始まると、入場者全員に配られたLEDライトが光り輝く。『ピーク果てしなく ソウル限りなく』『彼女の”Modern…”』『HIGHCOMMUNICATIONS』と畳み込み、本編は幕を閉じた。


鳴り止まぬアンコールの声に応えるべく、会場のスクリーンからは腕に巻き付けたLEDライトを掲げるよう指示が出る。会場中のファンが掲げることで、会場全体に「G」の文字が浮かび上がると拍手が沸き起こり、メンバーが再びステージ上へ。TAKUROから「明日の『悪いGLAY』が言葉に引っ張られて、本当に悪くなりすぎちゃった。さよならGLAY、さよならコンサートになるかもしれない。HISASHIが『どれくらいだったら捕まらないの?』って言うんです。俺がどれだけ頑張っても、HISASHIの暴走を止められないかもしれない!」と翌日に控えた「悪いGLAY」の公演の“ワルさ”を予告した。どよめく会場でTERUから「明日の『悪いGLAY』は嫌いになっても、『良いGLAY』は好きでいてください!」と切実なアナウンスがあると会場は笑いの渦に包まれた。その後も『BELOVED』『誘惑』と名曲を披露し、疾走感溢れる『XYZ』で「良いGLAY」を締めくくった。


ライブが終わった後には会場に集った3万人のファンになるべく近くで感謝の気持ちを伝えたいというメンバーの意向から、トロッコに乗り会場を一周し、最後までホスピタリティで溢れる公演に、会場中から笑みがこぼれていた。メンバーがステージを降りた後には、ステージ上に完成したHOTEL GLAYのマッピングが映し出され、締めには10月2日(水)に15枚目となるオリジナルアルバム「NO DEMOCRACY」のリリースが発表された。


翌18日に行われた「悪いGLAY」公演では、オープニング映像内でTAKUROの公約として「今年こそは紅白」の文字が映し出され、大歓声に包まれ幕を開けた。
TERUが「OK!メットライフドーム!熱く行こうぜ!」と語りかけると、センターステージに現れた白いバルーンが割れ、更に大きな歓声に包まれるも、登場したのは偽物のGLAY。本物のGLAYは、前日とは対象的に、テーマ通り悪をイメージさせる黒を貴重とした衣装に身を纏い、メインステージに登場した。激しい演出とともに『FATSOUNDS』でライブをスタートさせ、そのままトロッコで会場を1周すると、次の曲へ。


がしかし、イントロが始まると会場がざわついた。なんと始まったのは『FATSOUNDS』だったのだ。しかもスクリーンには日本語ではなく、韓国語の字幕が映し出されている。曲終わりでHISASHIが「GLAYは今日で最後かもしれないので。最後に・・だいたいお前気に入らねー!」と叫び始まった曲はまたもや『FATSOUNDS』。スクリーンにはアラビア語字幕が映し出されている。遊び心満載の演出に笑いを交えつつ、ファンは全力で楽しんでいた。TERUが「3回やっちゃったよ。」と曲を締めると、JIROが「暴れる時間だよ、HISASHI!」と呼びかけ、聴き覚えのあるイントロが鳴り響く。JIROのボーカルから始まるライブの定番曲『SHUTTER SPEEDSのテーマ』だ。しかしこの日はJIROではなく、HISASHIが奏で、HISASHIが歌う『SHUTTER SPEEDSのテーマ』だ。誰もが想定していなかった、貴重な光景、そしてあまりにも悪ノリに過ぎているメンバーを前に、観客の盛り上がりは最高潮に。TERUの「お前も悪者にしてやろうか?全員でBURSTしようぜ!」の掛け声とともに『BURST』を披露。センターステージに移動し『はじまりのうた』『サバイバル』、イントロが始まった瞬間から観客の大歓声で湧いた『TWO BELL SILENCE』、ピアノの音に乗るTAKUROのギター音が心地良い『COLORS』、2010年発売のアルバム「GLAY」に収録されている『シキナ』と、新曲から懐かしの名曲、予想外の楽曲まで色とりどりの楽曲を立て続けにプレイした。


その後TERUから「ここでちょっと僕らの仲間を紹介したいと思います。日本のディーヴァMISIA!」と紹介され、MISIAが登場。サプライズゲストとともに、7月2日(水)に発売した「G4・V -Democracy 2019-」に収録されている『YOUR SONG feat. MISIA』をライブ初披露した。この日も10分間の休憩を設けた後、前日同様3Dフォト撮影を経て「メットライフドームで聴きたい曲」企画の結果発表コーナーへ。聴きたい曲上位3曲があれば、下位3曲もあるということで、聴きたい曲279位、280位、281位を披露することに。栄えある279位は『SMILE』、280位は真反対の季節の楽曲『Time for Christmas』、そして最下位281位はなんと『WHY DON’T WE MAKE YOU HAPPY』であった。


『Time for Christmas』では、今まで幾度となくTERUがサンタ帽を買ってきても被ることを拒んできたというJIRO。真夏の暑いメットライフドームにもかかわらず彼の周りだけ雪が降り、サンタ帽をかぶりながらベースを奏でる姿に、会場中が大爆笑。TAKUROも「GLAYのカレンダーに、今日は『JIROがサンタ帽をかぶった日』として公式に記録したいと思います。ありがとう、JIRO!」と笑いを誘った。『WHY DON’T WE MAKE YOU HAPPY』を披露する間は、1位から順に投票順位と楽曲名がスクリーン上に映し出され、最後にはワースト曲に投票したファンの名前が表示され、まさにファンとともに作り出した民主主義的なライブを象徴する演出であった。会場中に輝くLEDライトとともに『JUST FINE』『ピーク果てしなく ソウル限りなく』『彼女の”Modern…”』『coyote, colored darkness』と会場をヒートアップさせ続け、疾走感溢れる『XYZ』で本編を終了させた。


この日も勿論鳴り止むはずのない盛大なアンコールを求める声に、再びステージに戻ってきたGLAY。と思いきや、ステージ上はいつものアンコールとは様子が異なる。屋台がステージ上に設営され、酒を嗜むメンバーの姿がスクリーンに映し出される。TERUはギターケースを持って登場し、GLAYの代表曲とも言える『HOWEVER』を弾き語り始めた。屋台の店員に扮したTOSHI(Dr.) や、JIROがチップを入れたりと、まるで路上ライブを行っているかのような雰囲気に。TAKURO、TOSHIと順にTERUの弾き語りに加わり、屋台にはHISASHIJIROだけが残った。時折笑みを浮かべながらも何とか演奏しきったTERUは、「珍しいなその二人。HISASHIに限っては本物のビールだしね!」といじった上で、「2000円入りました!ありがとうございます!」と終始笑いの絶えない一幕となった。TAKUROは「(HOWEVERの弾き語りは)TERUさんが酔っ払うと、うちでやってくれるやつなんですよ。」と、メンバーの素の姿をステージ上で再現したことを暴露。JIROは「昨日のライブはみんなのことを楽しませようとやってきたけれど、今日のライブはみんなにも楽しんでほしいけれど、俺たちも楽しむライブ」であったと2日間のライブを振り返った。この日の演出を考え、本当は『FATSOUNDS』を5回連続でやりたがっていたというHISASHIは言葉少なに「すみませんでした!HISASHIでした!」と、最後まで「悪いHISASHI」であった。TERUが「皆さんの声と笑顔があれば、5年、10年、20年とやっていけるのでこれからもよろしくお願いします。」と締めくくり、ライブはラストスパートへ。


「カモン!TOSHI!」の掛け声からスタートした人気曲『誘惑』、メットライフドームで披露してほしい楽曲2位にランクインした『BEAUTIFUL DREAMER』で会場中に夢を与え、演奏を終えた。最後はTERUによるお決まりの「待ってるからな! みんなの街に行くその日まで行ってきまーす!」の掛け声で、11月から始まる全国ホールツアー「GLAY ARENA TOUR 2019-2020 DEMOCRACY 25th HOTEL GLAY THE SUITE ROOM」での再会を誓い、GLAYはメットライフドームの大きなステージを後にした。初日同様にメンバーがステージを降りた後、HOTEL GLAYのマッピングが映し出されたものの、一瞬にして豪華ホテルは崩れ去り「TERU旅館」が完成してしまうなど、最後の最後まで悪いGLAYを見せつけてくれた。


GLAYGLAY 25th Anniversary "LIVE DEMOCRACY" Powered by HOTEL GLAY
2019年8月17日 (土) 「良いGLAY」セットリスト
M1. HAPPY SWING
M2. 口唇
M3. グロリアス
M4. SHUTTER SPEEDSのテーマ
M5. More than Love
M6. はじまりのうた
M7. サバイバル
M8. SOUL LOVE
M9. 夏音
M10. COLORS
M11. YOUR SONG
M12. 南東風
M13. BEAUTIFUL DREAMER
M14. pure soul
M15. 春を愛する人
M16. JUST FINE
M17. ピーク果てしなく ソウル限りなく
M18. 彼女の”Modern...”
M19. HIGHCOMMUNICATIONS
En1. BELOVED
En2. 誘惑
En3. XYZ


GLAYGLAY 25th Anniversary "LIVE DEMOCRACY" Powered by HOTEL GLAY
2019年8月18日 (日) 「悪いGLAY」セットリスト
M0. 誘惑
M1. FATSOUNDS
M2. FATSOUNDS
M3. FATSOUNDS
M4. SHUTTER SPEEDSのテーマ
M5. BURST
M6. はじまりのうた
M7. サバイバル
M8. TWO BELL SILENCE
M9. COLORS
M10. シキナ
M11. YOUR SONG with MISIA
M12. SMILE
M13. Time for Christmas
M14. WHY DON'T WE MAKE YOU HAPPY
M15. JUST FINE
M16. ピーク果てしなく ソウル限りなく
M17. coyote, colored darkness
M18. 彼女の”Modern...”
M19. XYZ
En1. HOWEVER
En2. 誘惑
En3. BEAUTIFUL DREAMER

(C)岡田裕介・(C)田辺佳子 ・(C)橋本塁

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