MUCC、圧巻のZeppツアーファイナル

音楽 公開日:2019/04/04 13
この記事を
クリップ

コンセプト・アルバム『壊れたピアノとリビングデッド』の発表に合わせて、2月からスタンディング会場を廻るツアー<壊れたピアノとリビングデッド>をスタートさせたMUCC。そのファイナル公演が4月1日にZepp Tokyoで行なわれた。




 SE「壊れたピアノ」に合わせて、ステージを覆っていた赤いオペラ幕が開くと、目に込んできたのは『壊れたピアノとリビングデッド』のジャケット柄の巨大バックドロップ。そんなシアトリカルなムードを放つステージに、期間限定メンバーの吉田トオル(Key.)がまず現れた。SEに生のピアノ・フレーズを重ね、次に登場したSATOちがリズムを絡ませる。さらにYUKKEはアップライト・ベース、ミヤはキーボード。最後に出てきた逹瑯はブルースハープを吹いて一礼。ステージに揃ったホラー的なメイクをした5人、まさに生き返った死霊のような雰囲気すら漂っている。

 そのまま「サイコ」へ突入。5人の死霊から放たれるのは、覚醒させる音と歌だった。ライトを浴びてバックドロップに浮かび上がるメンバーの影が、アルバムの世界観をも演出。吉田トオルが加わったことで、過去のナンバーのアレンジも変えるなど、馴染み深い曲なのに刺激もたっぷり。MUCCのメンバーも、この編成でしか成しえないバンド・アンサンブルを思いっきり楽しみ、それが高いテンションにもつながっていた。また新元号の「令和」が発表されたこの日。当たり前のようにネタにするのは逹瑯で、「令和! 令和!」とコール&レスポンスまで起こした。

 そしてライヴ中盤、悲しみのバラード「レクイエム」に続いたのは「In the shadows」。真っ赤なライトを浴びながらストロングなバンド・サウンドでファンを圧倒。かと思えば、それに続く「積想」では、ミヤがグランドピアノを弾き、逹瑯が情感豊かな歌で引き込んでいく。そこから今度は「百合と翼」で、疾走するキャッチーなメロディとともに突き抜けていく。バンドとしてすでに結成から20年以上、培った実力をそれぞれが発揮しながら各楽曲に命を吹き込み、緊張感も感動も解放感も作っていくMUCCだった。

 そうしたリビングデッドな瞬間を何度も見せつけながら、本編ラスト「Living Dead」まで合計19曲を披露。そしてアンコールではメロディック・デスなMUCCで攻め立て、フロアではウォール・オブ・デスやクラウドサーフまで巻き起こった。アンコール4曲目「大嫌い」のエンディング、メンバーが一人ずつステージから去っていくなかで、ステージ後方の黒幕が開いてスクリーンに。

 そこに映ったのは“壊れたピアノとリビングデッドはまだまだ終わらない”という文字。続けて発表されたのが、令和元年初日の5月1日から始まるホール・ツアー<壊れたピアノとリビングデッド feat.殺シノ調ベ>、7月から各地域ごとに行なう<MUCC 2019 Lock on snipe tour>の開催決定、さらに40代に突入する各メンバーの誕生日に合わせた<MUCC BIRTHDAY CIRCUIT 2019「40」>の開催。

 アンコールのラスト「TONIGHT」は、次々に決まったライヴの喜びとともに、興奮と熱気ばかりが渦巻くステージに。高揚で表情も上気させる死霊5人がステージにいた。

※本記事は掲載時点の情報です。

この記事の画像一覧 (全 7件)

関連タグ