田中れいなの“現役”感、変わらないキュートなビジュアルに会場熱狂

音楽 公開日:2019/01/31 16
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田中れいなが、ワンマンライブ『田中れいな単独公演〜れーな100%!vol.4 アクロディーバ♡』を新宿BLAZEにて開催した。

2018年9月以来となる今回のワンマンライブは、モーニング娘。時代の曲からBEYOOOOONDSのカバーまで、田中自身が選曲したバラエティに富んだセットリストで展開。さらに2018年の公演に引き続き、DA PUMPのKENZOが4人のダンサーズ(れいなーず)の振り付けなどをプロデュースする。とはいえ、田中自身の意見やエッセンスが色濃く反映された構成になっており、MCでも少し触れていたが、「自分の曲だけでライブをする。」という目標、そしてその先に見えてくるであろうセルフプロデュースの第一歩ともいえるような公演となっている。




開演時間を過ぎ、フロアの照明が暗転。攻撃的なビートと4人のダンサーによる躍動感に満ちたオープニングを経て、“THE 田中れいな”ともいえる初披露の黒のミニドレスに身を包んで、本人がステージ中央へと姿を見せる。

「れーな100%! 始まるよ!」と客席に声をかけての1曲目は、田中がモーニング娘。在籍期間中、のちに“プラチナ期”と呼ばれる2007年にリリースされた「みかん」。さらに2018年9月に初披露された「別に、好きじゃないし」に、ヲタ芸までをも取り入れるという“田中れいな”考案の彼女らしい自由度高めな振りが付けられた「ギラギラ伝説」が続く。フロアが歓声に包まれ大きな盛り上がりを新宿の夜に描けば、田中も満足げに口元を緩ませてみせた。

最初のMCでは、今回の『田中れいな単独公演〜れーな100%!vol.4 アクロディーバ♡』が自身初の5公演で行なえることのワクワクを語りつつ、1月から始まったリハーサルで、ダンサーズが次々にインフルエンザで倒れていったという裏話を彼女らしい博多弁全開の軽快な口調で披露する。

今回用意された新曲のうち、まず最初に披露された「JOKER」は、端的に表現するなら“K-POP meets 田中れいな”。「韓流」をテーマに楽曲を発注し、振り付けもK-POPガールズグループのかっこいいセクシーな要素を取り入れた。つまり言い換えれば、髪の先からつま先まで、田中の小悪魔的魅力がステージ上から一気に放射されるということ。照明で赤く染められたステージ上で、刺激的な仕草と視線が交錯する新曲。ファンの興奮度は急上昇せざるを得ない。

「昨日と今日のお昼の公演は、ライブについてめっちゃ喋ってきたやんか? ……返事して。(観客:「はい!」)黙って聞かんで返事するって感じやん、れーなとのトークって。相槌打とう? んでね、最近のれーなの話するね。(観客:「はい!」)」

「ライブのMCとは、自分の話を聞いてもらうものではなく、来てくれた人たちとコミュニケーションをとるもの」という信条があるのか。それとも単にひとりで話すのが寂しいから、みんなに会話に入ってきてほしいのか。多分後者の田中が、この回のMCで一番熱く語ったのが、映画『ドラゴンボール超 ブロリー』にハマったという話。作品自体だけでなく、2回観たうち1回は4DXも初体験ということで、映画を“体験”したその興奮を、彼女は擬音語と擬態語をふんだんに用いて伝えようとする。もっともオーディエンスの多くは、彼女が伝えたかったことを完全には把握できなかったかもしれないが、“楽しかった”という感情だけはこれでもかと理解できたことだろう。

「恋愛ハンター」「Be Alive」といったモーニング娘。楽曲、「いいんじゃない」からのLoVendoЯ楽曲を立て続けに披露した田中が、ダンサーズの「Dance Track 」を挟んで変化球的に披露したのが、BEYOOOOONDS「眼鏡の男の子」だった。この曲以外は本人の楽曲(オリジナル曲、グループ在籍時の楽曲)にも関わらず、なぜ本人の曲ではないこの曲だけを今回入れたのか。その裏には、たとえば“実は制作に関わっていた”といった、いまだ世に出ていない何かしら深い理由があるのではないか。そう思うハロプロ好きもいるかもしれない。ちなみに実際のところは、本人曰く「(『The Girls Live』を観て)いいな。面白いなと思ったから。」という、なんとも田中れいなっぽい理由で選曲されただけである。

後半には、これまた初披露の新曲「ドキバク錯覚!1日中」が披露される。「男の子の気持ちを歌ったことがないから、男の子の歌。」という本人の希望から生まれた本作品では、田中自身が細部に渡るまでこだわって要望を出したという歌の世界を、ダンサーズとのダンスでも表現。観客側の感覚としては、ミュージカルを観ているような展開をみせてくれる。音源だけで聞くのとライブで観るのではまた印象が異なる、田中れいなのエンターテインメントの幅をさらに広げた楽曲といえるだろう。

一方、アンコールに披露された新曲「くれてやんない」は、その音を一度耳にしただけで、中島卓偉による楽曲提供だとわかる(本人歌唱によるコーラスも入っているのでなおさら)。卓偉が通ってきたであろう歌謡曲っぽさを織り込みつつ、“卓偉節”の歌いまわしで中毒性を忍ばせた奥行きのあるポップチューン。そこに”DA PUMP”KENZOらしい、コミカルかつ艶やかな振り付けでダンサーズが彩りを添えて、田中れいなが魅せるセクシーでいじらしいパフォーマンス。

ファンが彼女に求めるイメージを田中自身がこだわって具現化してみせたライブは、ここで最高潮へと達するわけである。

なお、今日披露された楽曲がどのような形でファンの手元に届くことになるのかは現時点では明らかになっていない。これら珠玉の3曲の次の展開にも続報が待たれるところだ。

しかしながら、いずれにせよ驚かされるのは田中れいなの“現役”感だろう。昔からまったく変わらないビジュアルはもちろん、(モーニング娘。時代から声の出し方など細かいところは微妙に変えているようだが)安定感抜群な歌声から、久しぶりのワンマンライブにて、歌割りありきで作られているグループの作品を息切れすることもなく何曲もソロでこなしてしまうところまで(もちろん振り付きで)。これぞ、モーニング娘。“プラチナ期”をリーダーの高橋愛とともに牽引してきたエースの実力。そんな田中があるからこそ、当時から応援していた観客は、当時と同じ感覚でライブを楽しむことができるのだ。

『田中れいな単独公演〜れーな100%!vol.4 アクロディーバ♡』は、2月9日にはHEAVEN'S ROCK さいたま新都心VJ-3で開催される。



2019.1.26@新宿BLAZE

田中れいな単独公演〜れーな100%!vol.4 アクロディーバ♡


M-1 みかん

M-2 別に、好きじゃないし

M-3 ギラギラ伝説

MC

M-4 JOKER(新曲)

M-5 恋愛ハンター

MC

M-6 Be Alive

M-7 いいんじゃない

M-8 普通の私 ガンバレ!

M-9 carry on

Dance Track

M-10 眼鏡の男の子

M-11 ドキバク錯覚!1日中(新曲)

M-12 ドッカ〜ン カプリッチオ


EC-1 くれてやんない(新曲)

MC

EC-2 シャボン玉

EC-3 アクロBADガール

photo&report by yosuke tsuji

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