東京パフォーマンスドール、新体制初ワンマンで確たる決意

音楽 公開日:2018/06/04 52
この記事を
クリップ


インストゥルメンタルのダンスナンバー『Neo Elements』(浜崎と脇のダブル側転がすさまじかった)、見事に揃ったダンスと凝りに凝ったリズムやコードが見事にシンクロする前作シングル『TRICK U』、アップテンポでたたみかける『純愛カオス』と、勢いはまったく止まらない。『FIRE』はこの日、唯一の先代リアレンジ・ナンバー。つまり四半世紀も前の曲なのだが、“この世の中で一番大切な物 お金なんかじゃない ルールでもない 胸の中激しく燃えてる FIRE!”という歌詞は不変の真理。今のTPDが歌うこの曲は、さらに頼もしさが増している。その後は『HEART WAVES』、タオルぶん回し系『Are you with me??』と夏ソングを連続で。本編ラストは“メンバーひとりひとりが輝かしい女性であれ”という気持ちを込めて、最新シングル収録曲『SHINY LADY』で締めくくられた。しなやかに歌い踊るパートと、一切妥協なしでバキバキに迫る間奏のダンスがコントラスト豊かに、一つの曲のなかに同居している。この幅の広さもまた、5年間という歳月がもたらした実りであることは間違いない。

アンコールでは、この日販売されたアニバーサリーTシャツに着替えて登場。ファンキーな『PEOPLE』では5年間の感謝を込めて、メッセージカード入りボールをファンに投げ入れた。『RAISE YOUR HANDS』では高嶋がフェイクを織り交ぜながら主旋律に絡む。ここでようやくMCパートが訪れた。アニバーサリーの喜びにはずむメンバーの声に、観客も狂喜乱舞しながら反応を続ける。「私たち東京パフォーマンスドールは早いもので、6月19日に結成5周年を迎えます。今日は新体制になって初のワンマンライブでした。最高!」と浜崎が高まれば、高嶋はセカンド・アルバムのリリース(11月)を高らかに宣言。「新しい曲もたくさん増えていきますので、皆さんどうぞ楽しみにしてください」と会場を沸かせた。また上西は夏の新ライブ・シリーズ「渋谷LIVE CIRCUIT」(7月から開始)について言及。TPDが結成当時から本拠地としてきた渋谷を拠点に、さらなる新しい形のステージを提示していこうという試みだ。その一環として、12月21日と22日には今年秋オープン予定の渋谷ストリームホールで、2018年度のTPDにとって最大規模のワンマンが行なわれることが決定した。「今日から走り出した私たち6人なんですが、私たちの新たな目標のひとつが、チケットをソールドアウトにすることなんです。必死に食らいついてがんばっていきますので、その姿を皆さんに見ていただきたいです。この12月のワンマンは絶対にソールドアウトにしたいです。絶対に絶対に来てください、応援よろしくお願いします!」。それを受けて高嶋は「悔しいこともあったからがんばろうと思えるし、悲しいことがあったら楽しいことがあると思います。そうやって5年間がんばってきました。最高のメンバーと応援してくれる最高のファンがいるから無敵だと思っています。超えられないかもしれない壁をぶち壊していきたいと思っています。6年目のTPDをこれからもよろしくお願いします!」と熱く語り、オーラスの『One Day One Life』へつなげた。一度しかない人生、一日たりとも同じことのない毎日。そのひとときを共有できる奇跡。かけがえのない時間。最後まで熱を失わないTPDのパフォーマンスに、ファンの白熱したコールや手拍子が一体化して、ここに音の渦は極限に達した。

確かにこれはアニバーサリー・ライブだった。しかし、内容は「ベスト・オブ・5周年」というより、「今後への確たる決意、進化と発展」に大きくウエイトを置いたステージ。最高を更新するアーティストは、こうでなくてはならない。今後のTPDが心底ますます楽しみになってきた。初めてライブに来た方は大いに感銘を受け、何度もライブに来ている方は6人に惚れ直したのではないか。だからつまり、TPDに注目し続けていくしかないのだ。

photo by Jumpei Yamada

2/2ページ

この記事の画像一覧 (全 24件)