東京パフォーマンスドール、新体制初ワンマンで確たる決意

音楽 公開日:2018/06/04 45
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この春から6人体制(高嶋菜七上西星来櫻井紗季浜崎香帆脇あかり橘二葉)で活動を続けるガールズグループ、東京パフォーマンスドール(通称TPD)が、6月3日に東京・日本橋三井ホールにて結成5周年記念ワンマン・ライブ「The 5th Anniversary ダンスサミット」を開催した。

TPDのワンマン公演は、4月19日に東京・WWW Xで行なわれた「ダンスサミット2018 ~Wanna be SHINY LADY~」(この公演をもって神宮沙紀、飯田桜子、小林晏夕が卒業)から1カ月半ぶり。ホールでのワンマンは9月に二日間、東京・恵比寿ザ・ガーデンホールで行なわれた「ダンスサミット 2017~Summer Glitter! vol.2~3」以来となる。ステージには6枚の大きな白いカーテンがぶら下がり、やがてその向こうに各メンバーが登場。メンバーカラーの光が照らし出すシャープなシルエットに見とれていると勢いよく幕が落ちて、6人の姿が目に飛び込んでくる。




オープニングは今週6月6日に発売される7thシングルのタイトル・チューン『Shapeless』。すでにTVアニメ「BEATLESS」のEDテーマとして流れ、リリースイベント等でも披露されてきた楽曲だが、このライブが行われたのは6月3日である。しかしTPDは果敢にも“この時点ではまだCDリリースされていない最新曲”をアニバーサリー・ライブの冒頭に持ってきた。6人のために作られた、できたての歌。これをしっとりと歌い踊り、2014年6月リリースの1stシングル『BRAND NEW STORY』へ続ける。最新曲のあとに“初心”というべきデビュー曲をおき、それを同じ鮮度で届けることのできるグループはなかなかいるものではない。そしてTPDが結成から現在まで、いかに良質の楽曲に恵まれてきたかを改めて思い知らせてくれた。7thシングル収録曲の『Kiss x Bang Bang!』と、6thシングル『TRICK U』収録曲『Honey! Come Come!』は、活発な彼女と内気な彼氏の、ちょっとファニーな物語。2曲続けて聴くことで、よりストーリーの連続性が浮かび上がる。結成初期から歌われてきた名曲『DREAMIN’』では途中からセンターステージに出て、熱唱を繰り広げた。

次は各メンバーをフィーチャーしたコーナーだ。リーダー・高嶋菜七が歌ったのはアメリカ・ポップ界を代表するスター、テイラー・スウィフトが2008年にリリースした大ヒット曲『Love Story』。高嶋はTPDに入る時のオーディションでこの曲を歌ったという。いわば彼女にとってのプロ歌手活動の原点ともいえるナンバーなのだ。それをいま、今度は審査員ではなくファンに向けて届ける。“あなたはプリンスで私はプリンセス。私だけに、ただイエスと言って”・・・もちろん抜群のディクションを生かした全編英語による歌唱。まるで彼女自身の心に言い聞かせるように、そしてTPD全体へのメッセージのように力強く放たれる“don't be afraid”というフレーズが印象に残った。

ところで4月19日以降のTPDファンにとって気がかりだったことのひとつに、3人組の派生ユニット「ぐーちょきぱー」の動向があったと思う。4月8日に東京・青山RizMで行なわれた(結果的に唯一となった)ワンマンライブ「ろっく・ぺーぱー・シーザーサラダ ~クルトンを添えて~ supported by まけんグミ」が猛烈に楽しかっただけに、神宮と飯田の卒業はあまりにも衝撃的だった。解散という言葉は公式には出ていないものの、この6月3日に披露された『ハジケソーダ!』は、そのひとつの答えであるのだろう。“ぐーちょきぱーの櫻井ちょ季”こと櫻井紗季をリードボーカルに、上西星来浜崎香帆脇あかり橘二葉がサポート。全員、夏を先取りした浴衣姿だ。そして、途中からはテイラー・スウィフトを歌い終えた余韻に浸っているはずの高嶋が驚異の早着替えで合流する。ぐーちょきぱーには、数回のパフォーマンスで眠らせるには本当にもったいない明るく楽しい曲が揃っている。これからも櫻井主導で、どんどん歌い継いでほしいものだ。

7月から東京・恵比寿CreAtoでのワンマン公演も控えている、2人組の派生ユニット「赤の流星」(上西星来脇あかり)は『cocolo』を披露。いつの間にか浴衣からロングコートに着替え、しなやかダンスと深みのあるハーモニーでファンを魅了した。赤の流星があくまでも優雅な世界を演出するいっぽうで、浜崎香帆橘二葉の新コンビはハードでアグレッシブな『BURN ME OUT』で観客を興奮のるつぼに落とし込む。エフェクトをかけた歌声、ふたりの持つ身体表現を100%以上全開したかのようなダンス。以上4曲、各メンバーのさらなる充実を痛感するセットリストであった。

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