WANIMA 「生きとるうちに何でも好きにやれよ!」幕張メッセ2DAYS公演完遂

音楽 公開日:2018/04/23 75
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「幕張のテーマソング、歌ってもいいですか?」とKENTAが力強く投げかけ、歌にもプレイにもより一層のエネルギーがこめられた『Japanese Pride』も尋常じゃない熱狂を生み出す。心地よく頭と心が乱され、フロアもどんどん前のめりになっていくのが手に取るように伝わってくる。

そして、そのまま突き進むかと思いきや、中盤に差し掛かったところで、待ちかねていた人も多いであろう、アコースティックタイムへ。歌声とメロディーの良さを堪能できる場面だが、ただしっとりと聴かせるだけではないのが彼らの持ち味。特にKENTAは、その奥の奥の方まで響かせようと、マイクを手に持ち、歌いながらステージを所狭しと駆け回る。特に施されたアレンジも相まって、「昨日の歌」で描いた軽快で極上のノリを醸し出していた。

「それぞれ、みんないろいろあるけど、これからも"ともに"やからな!」とKENTAが大声で叫び、全体へではなく、駆けつけた2万人それぞれへ語りかけるように披露した「ともに」から後半戦をスタート。昨年末には紅白でも披露したこの曲。それぞれが大切に抱えたい曲として浸透したのだろう。響き方も凄まじく、まさしく国民的ロックバンドとして歩き出したことが伝わる瞬間でもあった。
 
前半戦は多彩なチャンネルでオーディエンスを楽しませていたが、後半戦はまっすぐに切なる想いを届けていく。ただただ、その音と歌に気持ちをこめる姿。これだけの状況になっても驕ることなどなく、現場で伝えることを重要視する。一歩を踏み出す力になる『ヒューマン』の直後、曲が持つ、いい重さを伴った余韻と共に飛び込んできた、「生きとったら、何とかなるからな。しびれるような明日を手繰り寄せてください」というKENTAの言葉。決して目には見えないが、彼らを信じるに値するモノがそこにはあった。

ライヴも終盤戦に差し掛かり、さらに加速度を上げていく彼ら。ここからは多様なアプローチを再び披露。フロアをダンサブルに揺らし、さながら熱帯夜のような空間を作り出したかと思えば、パワー感みなぎるバイブスでうねりを巻き起こす等、自由自在に染め上げていく。オーディエンスもそれに負けじと大きな盛り上がりを見せ、そのリアクションの凄まじさにKO-SHINが「ありがとうございます!」と絶叫するほど、完全にお祭り騒ぎとなっていく。

また、KENTAが「WANIMAとみんなで!」と大声を上げ、歌い出しから大合唱が巻き起こった『シグナル』はハイライトのひとつ。1,000人の18歳世代とステージを共にしたNHK「18祭」の為に書き下ろされた曲であり、その求心力が鮮やか。もちろん、WANIMAが先導しているのではあるが、ステージからだけではなく、会場全体で曲を鳴らしている状況は素晴らしく感動的であった。そのムードをメンバーも感じ取っているのであろう。酔いしれるようにギターを弾くKO-SHIN、しっかりとリズムを支えながら自然と笑みがこぼれるFUJI、語りかけるように言葉を紡ぐKENTA。オーディエンス越しに観る3人がとても頼もしく、美しかった。

当然のごとく、フロアからは鳴り止まないアンコールが起こり、ニヤリとさせる流れから、再びステージへと舞い戻る彼ら。このツアー恒例となっているオーディエンスからのリクエストコーナーでは予期せぬ曲が飛び込んできたのか、その場でメンバー会議が行われるというおどけた様子もあったが、しっかりと期待に応える立ち姿。さらには地元・熊本に咲くという花をタイトルにし、"弱いままで 強くなれ"や"生き抜いてやれ"という、WANIMAが大切にするメッセージが詰まった新曲『りんどう』を披露する等、バンドの充実度もしっかりと見せつけてくれた。

この日の締めくくりとなったのは『For you』。曲が始まり、「生きとるうちに何でも好きにやれよ!」とKENTAは大声を上げ、すべてをこの場で使い果たそうと、その一音一音に力を込める。すべてのオーディエンスがステージに吸い寄せられ、何とも温かい雰囲気に包まれていった。

まさしく大団円となったが、このツアーは5月3・4日の福岡・マリンメッセ福岡公演へと続き、8月25・26日には埼玉・メットライフドーム公演にてツアーファイナルを迎える。初となるドームでのワンマンかつ"WANIMA×7万人"という規模であることに加え、メットライフドーム史上初となるアリーナスタンディング形式。何かに迎合することなく、音楽とバンドとファンに真摯に向き合い続けているからこそ、多くの人を惹きつけて止まない彼ら。国民的ロックバンドとして、すべての愛を受け止め、それ以上の想いをステージから解き放つ勇姿を目撃したい。


ライブレポート:ヤコウリュウジ

photo by 瀧本 JON... 行秀


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※本記事は掲載時点の情報です。

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